「純正や当時モノにはこだわっていませんが、オリジナルのカタチを大きく崩さずにイジって楽しみたい」|1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ GTツインターボ

1986年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントグリルのデザインを変更。さらに、コーナーレンズやバンパーモールの形状も改められた。

       
【1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ GTツインターボ Vol.3】

【2】から続く

 ここで登場する車両のオーナー。以前から旧車が好きで510ブルに憧れていたが、さまざまな事情から所有することを諦めていた。だが、知人が10ソアラを購入したことがきっかけで旧車への思いが再熱。そこで、旧車同様に好きだったトヨタのセダンにターゲットを絞り、当初は71クレスタを物色。なかなか良い個体が見つからず半ば諦めていたところ、知人の伝で現在の愛車を紹介してもらい、購入するに至ったという。

 購入時はほぼノーマルだったが、現在はサスペンションや吸排気系などをチューニング。オーナーは「純正や当時モノにはこだわっていませんが、オリジナルのカタチを大きく崩さずにイジって楽しみたいですね」と話す。ちなみに、入手して約2年が経過したが、イベント参加などがメインのため購入後の走行距離は3000kmほど。しかし、週に一度は必ずエンジンを掛け、近所を走り回ることで好調を維持しているそうだ。

>>【画像18枚】GTツインターボの場合、タコメーターと水温計の間にターボのインジケーターが備わる、当時の若者が熱狂したエレクトロニックディスプレイなど

OWNER’S VOICE


 取材現場に仲良く奥さまとお越しいただいた、オーナー。しかし、「数日前にパワーウインドーのスイッチやオルタネーターが壊れ、2日前にパーツが揃い、昨日やっと修理が完了しました」と直前にハプニングもあったようだ。
 ちなみに、GX71が新車で販売されていた当時、オーナーは整備士だったそうで、簡単な作業は自らやってしまうとか。そして、雨の日には乗らないことで現在のコンディションを保っている。これからも、良き理解者の奥さまとともに、末永くGX71とのカーライフを楽しんでいってほしい。




水平基調のインパネは、メータークラスター左右に設置されたサテライトスイッチが個性的。ステアリングは定番のナルディ・クラシックで、ワインレッドの内装色が大人気だった。





ソファーを彷彿させるゴージャスなグランデ系のリアシートとは異なり、GTツインターボではオーソドックスなデザインと表皮を採用。4ドアハードトップとはいえ居住性は悪くない。





1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ GTツインターボ(GX71)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1350
エンジン型式 1G-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 24.0/3200
変速比 1速 3.285 / 2速 1.894 / 3速 1.275 / 4速 1.000 / 5速 0.783 / 後退 3.768
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 282.6万円


初出:ハチマルヒーロー 2014年 11月号 vol.27(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ GTツインターボ(全3記事)

関連記事: 羊の皮を被った狼、スポーツセダン

関連記事: マークⅡ


【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

RECOMMENDED

RELATED

RANKING