【モーテック制御のKA24DE型ターボがズドン!!】理想のローダウンを追求する足回りも抜かりナシ! モデルカーデザイナーがメイクするダットサン510ワゴン

オールドJDMスタイルで圧巻のクオリティを魅せつけるのダットサン510ワゴン

       
モデルカーデザイナーのレジェンドが手掛けるオールドJDMスタイルの韋駄天ワゴン!

【画像13枚】モーテック制御のKA24DE型ターボが鎮座するエンジン、リーフスプリングから独立架装サスへ換装したリア足など、気になるモディファイの全貌はココで明らかに!!

もしも自分の愛車がモデルカーになったらなぁとか、逆にモデルカーみたいな実車が手に入ったらなぁとか、クルマ好きなら誰でも一度は夢見たことあるんじゃなかろうか。
そんなドリーミンなプロジェクトを現実にやってのけている男、それがこのオーナーだ。

ホットウィールのデザイナーを経た後、デザインプロダクションを起業したオーナー。
モデルデザイナーとしての経験を生かし、自身がデザイン&カスタマイズした実車とモデルカーを両方プロデュースするという、あまりほかでは聞かないことを生業にしている。

この’71年型のダットサン510ワゴンは、自身のルーツである日本の街道レーサーをモチーフにしたワイドボディがポイント。
さらに、以前の仕様をベースにした1/18スケールのミニカーも、イグニッションモデルとのコラボで製作を実現している。

実車の510ワゴンはというと、エンジンは北米版シルビアである240SXのKA24DE型直列4気筒をターボ化して搭載。
街道スタイルに欠かせないフロントマウントのオイルクーラーはKOYO製を採用。
ロサンゼルスにあるカスタムホースビルダーのDYMEによってワイルドな見た目を生む独自の取り回しが実現された。

足回りは510セダンの独立懸架式リアサスペンションを移植。
T3(テクノ・トイ・チューニング)の調整式アームやKWのコイルオーバーを使用して、理想のローダウンを追求している。

実車とミニカーで圧巻のクリエイションを見せつけるオーナー、おそるべし!!



>>ボディの塗装はオリジナルカラーを調色してオーナー自身がガレージでペイント。ミリタリーとテックスタイルを掛け合わせたグラフィックも、もちろんオーナーがデザインしたものだ。




>>フロントサスペンションには、T3のGTX2ロワコントロールアーム&トラクションコントロールロッド、ステアリングタイロッド、スウェイバーを装着。トレッドやキャスターの調整に対応している。コイルオーバーはKW製で、アッパーマウントにキャンバー調整機構を装備する。


>>ブレーキは前後ともにウィルウッドのシステムを使用したT3のビッグキャリパーキットを装着。フロントがφ276mm、リアがφ265mmのブレーキディスクを備えている。


>>本来はリーフスプリングが備わるリジッド式となるリアサスペンションを、セダンの独立懸架式へとコンバート。ドライブシャフトもセダンの純正だが、デフは280ZX(S130Z)用のR200、プロペラシャフトは寸法合わせをしたDriveline製のカスタムメイドが使用されている。デフマウントとボディ補強を兼ねたT3のマスターシュバーも装着する。


>>リア足はリーフスプリングから独立架装サスへ換装し、ハの字切り。セダンのリアサスにはダンパーと別体のコイルスプリングが備わるが、こちらはスプリングレスの状態で使用している。


>>S14型240SXからKA24DE型直列4気筒と5速MTを移植。シリンダーヘッドにCNCポート加工を施したほか、ハイコンプピストンはトップのハードアルマイト加工やスカートの耐フリクションコーティングを実施するなど、モータースポーツ用の手の込んだ作業も実現されている。




>>グレッディのTD06SH-20RXタービンを備えることでターボ化されており、同じくグレッディのエアインテーク、インタークーラー、エキマニなども装備。86/BRZの電子制御スロットルを流用し、点火系にはR35のダイレクトイグニッション、XCESSIVEのクランク角センサーなども使用。制御はモーテックのM600で行う。エンジンルームのバエにも貢献するビレット削り出しのヘッドカバーは、テネシー州にあるOCDワークスで製作。表面にはオーナーのデザインプロダクションのロゴも彫られている。見た目のすっきり感と冷却性能を両立させるため、EKシビック用アルミラジエターとMEZIEREの電動ウォーターポンプも備えている。


>>運転席のバケットシートは『ワイルド・スピード』でもおなじみの俳優サン・カン(ハン役)が製作したFugu Zからお下がりを譲り受けたものだ。


>>グレッディのスポーツステアリングを備え、オーナーのデザインプロダクションオリジナルのホーンボタンも装着。電スロ化にともない、アクセルペダルには350Z(Z33)に採用されているスロットルポジションセンサーを流用している。


>>スピードハット製のスピードメーターとタコメーター、燃料計を装備。文字盤にはオーナーのデザインプロダクションのロゴをプリントしている。


>>KOYORAD製オイルクーラーを前置きした、これぞオリジナルの街道ワゴン! というスタイリング。BREタイプのチンスポや日本の510ブルーバード専門店リフレッシュ60のオーバーフェンダーを装着。日本を旅行したときにもらったフェンダーミラーもオーナー的に外せないアイコンのひとつだ。リアバンパーは510よりもサイドへの回り込みが大きい240Z用を流用している。ホイールは15×9.0J-41AのWORKエクイップ40。タイヤは195/50R15のアドバンA052を組み合わせている。

【画像13枚】モーテック制御のKA24DE型ターボが鎮座するエンジン、リーフスプリングから独立架装サスへ換装したリア足など、気になるモディファイの全貌はココで明らかに!!


『カスタムCAR』2022年3月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ダットサン510ワゴン/1971年型
SOURCE:KAIDO☆HOUSE

PHOTO/平野 陽 TEXT/小林秀雄

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