【日本ラウンドの初代ウイナー!!】極太のドラッグタイヤを飲み込み、7000ccのド級なモンスターエンジンを積み込んだセドリック スタンダード

強烈ナロードのリアエンドで、極太タイヤを飲み込む圧巻のフォルムをメイクするセドリック スタンダード

       
HOTWHEELS 製品化を賭けた世界大会!
レジェンドツアーの日本代表に輝くはロッダー・セドリック!!

【画像8枚】V8チューンドの強心臓を搭載、強烈ナローリアエンドで極太タイヤを飲み込むフォルムなど、気になるロッダー・セドリックの全貌はココから明らかに!!

’68年に販売をスタートしたダイキャストカーブランド「ホットウィール」。
時代やカテゴリーを超え、“WHEELS”(車輪のついた乗り物)を商品化してきた同社が2018年に始めたのが、「ホットウィール・レジェンドツアー」だ。

このツアーの目的は、ホットウィールのミニカーになるクルマを決める大会となるのだが、そこまでにはなかなか長い道のりが必要となる。

まずは世界大会の予選に当たる大会で1位になり、世界大会のセミファイナルに進出。
勝ち上がったクルマたちで、グランドフィナーレを競い、晴れて1位になったカスタムカーが、ホットウィールブランドの1/64ミニカーとして、全世界で販売されることになるのだ。

予選にあたる世界大会は、2021年だと11カ国で開催。
2022年に初めて日本ラウンドが行われ、2022年に開催した「スタンスネイションジャパン愛知」で、日本代表が発表されたというワケだ。

そんな世界的カスタムカーの祭典において、2022年の日本ラウンドで勝ち名乗りを上げたのが、この’69年型セドリックとなる。

ボンネットを開ければ、ドラッグレースで使われるBPE427エンジンが鎮座。
ひとたびアクセルを踏み込めば、V8サウンドとともに、約650馬力(NOS込み)のブッ飛び加速で駆け抜けるHOTな1台!
ハイパワーを受け止める極太ドラッグタイヤは、片側20cmの強烈ナロードで、ストックフェンダーにねじ込んだうえ、サスペンションはAアーム型3リンクへと変更。
乗り味も悪くなく、このまま家族でドライブに出かけるというから実にクレイジー!!

国産旧車をベースにUSナイズドされた強心臓を秘めた和製ロッダーは、栄えあるホットウィールレジェンドツアー・日本ラウンドの初代ウイナーとして、強烈なインパクトを残すことになった。



>>フロントシートの後ろはフレームから何からワンオフ尽くめ! トランスミッションやドラッグタイヤのクリアランスを稼ぐため、フロアパネルをカット&かさ上げを敢行。ピラーに溶接したロールケージにはNOSタンクをセットしている。


>>床下にはもう1つ排気口があり、電磁弁で開閉している。排気口を閉めれば街乗りでも十分走れる静かさなのだとか。


>>ドラッグレース用の極太タイヤをオバフェンではなく、ストックフェンダーで履かせるため、片側20cmという大胆なナロードを行う。リアアクスルはランクル40用に変更。リンクは作り直され、ラテラルロッドを排除し、3リンク+Aアーム式に変更している。マフラーは「サイド出しだとフツーなので」と、ボディを切って横出しにしている。


>>7000ccのBBM製427ユニットを搭載したボンネットの中央には、大きなインテークダクト(スバル・インプレッサ用)を装着。ちなみに、ヘッドライトの内側もインテークダクトになっており、右側はオイルクーラー、左側はサブラジエターへとつながっている。


>>シボレー系ドラッグレース用として開発されたチューンドアフターパーツブランド、BBM製427エンジン(7000cc)を搭載。中央で目立つファンネルは、最近エアクリから変更したもの。鍛造クランクやピストン、H断面コンロッド、ローラーロッカーアームなどを採用し、内部のチューンナップも完璧だ。ミッションには700R4強化マニュアルボディを採用する。


>>トランクの中央には、アルミに入ったレース用燃料タンクを配置。NHRAのレギュレーションを意識し、各部に作り込んでいる。リアのナンバー脇には、万一の時に備えてキルスイッチを装備している。


>>ダッシュボード上にあるメーターのほかは、基本的にコクピットはストック状態をキープ。親子3人で乗るためにベンチシートは必須なのだとか。写真では見えないが、ダッシュボード右下には、エア圧によりデフロックを行うエアロッカーを配置している。


>>強烈ナロードのリアエンドで、極太タイヤを飲み込むフォルムは圧巻! V8チューンドの強心臓を持つロッダー・セドリック見参!!

【画像8枚】V8チューンドの強心臓を搭載、強烈ナローリアエンドで極太タイヤを飲み込むフォルムなど、気になるロッダー・セドリックの全貌はココから明らかに!!


『カスタムCAR』2022年1月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:セドリック スタンダード /1969年型

PHOTO/浦野浩之 TEXT/岡本 晃

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