【現代に甦るリアル・マッドマックス!!】ミリタリー&オフテイスト全開! 脱・商用車的なモディファイで主張するキャンター&マグナム

ミリタリー&オフロード仕様全開で個性的なカスタマイズを施すキャンター&マグナム

       
荒野を激走するマッドマックス的なオフロード仕様のトランポ現る!

【画像11枚】ほぼワンオフで作られた装着パーツの数々、脱・商用車感を生み出す軍用車両のマストアイテムともいえる金属網など、マッドマックス的なオフ仕様のキャンター&マグナムの詳細はココをチェック!!

三菱ふそうのキャンターといえば、職人のみなさま、物流を支えるトラッカーたちに人気の小型トラック。
なので、カスタマイズの方向性として、我が国日本では、和風なデコトラ的フィニッシュが当然一般的である。

が、しか〜し。
ここで紹介するキャンターにお仕事ムードはかけらもナシ!
足場よりもダートが似合うフィニッシュが、実に痛快なのデス♪

製作は広島のジェットシティ。
ワンオフパーツを駆使してオンリーワンのスタイルを目指すことをモットーにしている同ショップが手掛けただけに、カスタマイズは細部まで大胆かつ、こだわり満載!!

そもそも、当たり前だがキャンター向けのオフ系アフターパーツなんて皆無なんで、ワンオフの雨あられ。
その一端が、スクエア形状で武骨感マシマシの鉄製のバンパーや、フレームから作った縞鋼板仕上げの外板を持つシェル。

そして、灯火類はおろか、フロントウインドーまでカバーする金網の数々たち。
モチーフが軍用車であるって聞けば、その装備の物々しさは、納得のいくところである。

ちなみに、ベースが4WD車の寒冷地仕様で、2WDに比べると車高はちょい高め。
そこに純正よりも大径のブロックタイヤを投入し、足元に迫力をプラスしている。

オリジナル調色したマット系のベージュで染め上げたボディは、差し色のマットブラックとも相性抜群だ。

キャンターに追従するように、これまた定番度外視のフィニッシュのダッジ・マグナム(こちらはデモカー)も完成!
「キャンター作ったら、盛り上がっちゃって、『マッドマックス』に出そうなマシンを目指して作っちゃいました(笑)」とは、ジェットシティカスタム代表の萩原サン。

カスタムの定番なんて関係ねぇ!!
キャンターとマグナムは、カスタムという名の広大な荒野を駆け抜けるのである。



>>ベースはそもそも2WDに比べ車高が高い4WDの寒冷地仕様ということもあり、足回りはノーマルをキープ。ダブルタイヤだったリアは、シングル仕様へ変更し、マッチョなトレッドがオフローダーとしての存在感を演出している。フレームからワンオフしたシェルは、スパルタンな縞鋼板仕上げとなっている。


>>リアにはワークライトのほか、オリジナルのアイアンバンパーもセット。バンパーはルックスだけでなく、荷物を積むために人が乗っても問題ない強度を誇り、上側にあしらわれた縞鉄板も滑り止めとしての役目をきちんと果たしている。


>>フロントとサイドには、無数のLEDが連なったバータイプのワークライトをセット。ミリタリー感もさることながら、かなり明るいため、キャンプなど、アウトドアを楽しむときに夜間照明としても使用可能だ。


>>脱・商用車感に貢献しているのが、マウントをワンオフして配置したフロントスペアタイヤ。往年のデリカ・スターワゴンにも通じる懐かしRVを彷彿とさせるルックスが、遊び心感じるフロントビューの形成に貢献する。ガード類の重架装っぷりもハンパなく、どれもこれもワンオフというから、手の込みようには頭が下がるばかりである。


>>各ウインドーにセットしている金属の網は「軍用車両のマストアイテム」としてワンオフで製作。走行の際にドライバーの視界の妨げにならないよう、可動式で上に持ち上げられるようになっているのもポイントだ。


>>タイヤはBFグッドリッチのマッドテレインタイヤであるKM3(285/75R16)へ交換。外径のサイズアップとゴツゴツしたトレッドがオフテイストを演出している。ホイールは純正のままで、フェンダーは純正をマットブラック塗装で仕上げ、オフテイストに。



>>コイルオーバーではなく、KRZと共同開発したワンオフのリフトアップ用エアサスで車高をアップ! アーム類などの加工も行い、車高は最大11cmも上下可能に。着地で磨いたノウハウをリフテッドカスタムにも投入している。


>>マフラーは両側合わせて6本のサイド出しスタイル。迫力という面ではこれ以上ないが、跳ね上げた部分のパイプは着脱式になっているので、派手に見せることもシンプル気味にすることもでき、フォルムが選べるのもうれしい。


>>悪路も確実に走れるリフトアップ仕様のサイドビュー。スクエアなオバフェンはもちろんワンオフで、出幅はなんと片側150mm!


>>超ワイドフェンダーに合わせて、オフロード感満点なグリッドのホイールGD10(20×12J OUT40)と、フェデラルのM/Tタイヤ(33×12.50R20LT)をセットし、迫力のある足元に。


>>両車ともに、個性的でオンリーワンなカスタマイズが施され、唯一無二なマシンが完成。オーナーのミリタリー好きがエスカレートし、ここまで振り切った仕様となった。

【画像11枚】ほぼワンオフで作られた装着パーツの数々、脱・商用車感を生み出す軍用車両のマストアイテムともいえる金属網など、マッドマックス的なオフ仕様のキャンター&マグナムの詳細はココをチェック!!


『カスタムCAR』2022年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:キャンター・ダブルキャブ/2009年型、ダッジ・マグナム/2007年型
SOURCE:ジェットシティ

PHOTO/髙原義卓 TEXT/森田真悟

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