【究極にしてリアルな仕事の相棒!!】カスタマイズのすべてが理にかなう! 作業を安全かつ確実にするべくモディファイされたエブリイ&ジムニー

ドレスアップではなく、実用性重視のアゲ&ワイドカスタムが施されたエブリイワゴン

       
抜群の実用性! どこでもどんとこいの最強アゲ軽マシン!!

【画像9枚】V字切り込まれたオーバーフェンダー、 ドレスアップではなく、悪路を難なく走破するためにリフトアップ&ワイド化されたボディなど、最強アゲマシンの詳細はココを見よ!!

アゲアゲ、そしてピンク!
第一印象からは、目立ちたくてハデにしちゃった愛車感が漂うが、実はコレ、珍しくも危険な仕事をしている親子が、必要に迫られた結果として生み出した、飛びっきりの超実用お仕事車なのだ。

そこでまず、オーナー親子のお仕事からご紹介していこう。
2人の仕事は、山から木を切り出すこと。
「あ〜、あそこに見える背の高い木、切り出して」な〜んてリクエストをもらったら、まずはジムニーで山をかき分け、目的の木を見つけ出す。
そのためには、どんな悪路でも走っていける10インチのリフトアップとハマーも履いている極太タイヤが必要不可欠。
パトライトもハッタリやオシャレじゃなく、木を運ぶ際の誘導車としてなくてはならない装備となるのだ。

仕事道具の運搬とお客さまを乗せて目的地まで行くのは、もう1台の主役・エブリイワゴンの役回り。
先を行くジムニーほど過激ではないにせよ、悪路をよじ登って行かなきゃならないのは一緒なんで、こちらもワンオフの6インチキットを使い、腹下にワイドなスペースを作り上げる。

カプチーノ用のオバフェンを加工して取り付けているが、それでもドアが開くようにフロントドアに逃げを作ったり、スライドドアにはロングヒンジをつけるなど、実用性は何ひとつ殺しちゃいない。

夜の山中でも葉っぱの色までわかるという3万8500ルーメンの作業灯は、作業を安全かつ確実にするべく装着したもので、命を守るためにはマストだったりするワケさ。

ハデな色も、山の中で目立つようにとの配慮から塗っていて、バンでなくワゴンなのは、乗せるお客様に少しでもくつろいでもらいたいとの配慮から。

ほらっ、全部が全部理にかなってるでしょ?
これぞ究極にしてリアルな男の相棒だっ!



>>エブリイにはヒッチメンバーも付いていて、荷物運搬用のトレーラーを引くこともある。カラーリングもエブリイとおそろいにし、長尺物も積めるように鳥居も完備。アオリの周囲にはオシャレと補強を兼ねて縞鋼板を張り巡らしていた。車高はロングシャックルで1インチ、タイヤで1.5インチのアップを実現している。




>>エブリイワゴンに付けたオバフェンは、同じスズキのカプチーノ用社外品の流用。で、オバフェン装着のままでもドアが開けられるようにV字の切り込みが入っているのがミソ。このテクは最近では商品化もされているが、それ以前から開発。エアロにファイナルビーストをチョイスするあたりもセンスが光る!




>>ショックのマウント位置をかさ上げしたり、フレームとの間にゲタをかますなどして、ノーマルサスのまま6インチのリフトアップを果たす。これらのパーツは既製品ではなく、現車合わせでワンオフしたものだ。


>>ちょっとした段差なら、苦もなく走り抜けるジムニー。その走破性の高さは、地元で開催されたクロカンのイベントで優勝した実績からもモロバレだ。エンジンにはアルトワークス用のECUを入れてあり、ノーマルよりもパワー、トルクともに増量している。


>>出幅はなんと片側24cm! これだけジャンボなオバフェンはさすがに市販されておらず、すべてワンオフで作られている。ここまでデカくないと、ハマーでも履けるサイズのタイヤとホイール(ニットー・デューングラップラー 285/50R20&KMC X-Dホイール20×10J)なんてハメられねんだっつーの!!


>>悪路を安定して走り抜けるためには、車幅が広いほうがいい。そこでジムニーの足回りは、5cm、4cm、3cm、2cmのスペーサーを組み合わせてトータルで14cmのワイド化を図っている。10インチのリフトアップはSOLVEのサスで4インチ、ボディリフトで6インチほど上げている。


>>作業を安全かつ確実にする仕事の相棒として、作業効率を高め、命を守るためのカスタマイズが施されているエブリイとジムニー。2台とも公認車検を取っており、このままの状態で日本全国どこでも車検が通ることもウリなのだ。

【画像9枚】V字切り込まれたオーバーフェンダー、 ドレスアップではなく、悪路を難なく走破するためにリフトアップ&ワイド化されたボディなど、最強アゲマシンの詳細はココを見よ!!


『カスタムCAR』2018年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:エブリイワゴン/2012年型、ジムニー(JB23)/2012年型
SOURCE:西マイカーセンター

PHOTO/高原義卓 TEXT/サトウアキオ

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