【USDM路線の80'sスタンス!!】ディープリムのアメ車用ホイールをジャストオフセットで収める玄人目には超刺激的なマーク2 グランデ

USDM路線にローライダーのフレイバーを加味したマーク2 グランデ(GX61)

       
USDM&アクセントとしてのローライダー! 意表を突く個性派GX61が登場!!

【画像10枚】US向きの独特なコーディネート、アメリカンなドミノピザ仕様、70’sローライダーの定番、サプリウムのスチールメッキを履く足元など、気になるGX61マーク2 グランデの全容はココから明らかに!!

USDM路線の80’sスタンスを体現したのがコチラのGX61マーク2グランデ。
ハイソカーブームの黎明期を牽引した4ドアハードトップは、アメリカ未発売で、クレシーダの別名で対米輸出されたのは、実はセダンとワゴンのみだった。

オーナーは元々走り屋出身で、以前はUS逆輸入車のAE86カローラGT-SでUSDMイベントに参加していたお方。
ところが偶然にも勤め先の会社の倉庫に保管されていた上物セダンを譲り受けることとなり、長年放置の不動車を自らの手で路上復帰させ、さらにカスタムにも着手することに。

ヘッドライトはUS純正べゼル移植で角4灯に改め、TOYOTAロゴのグリルエンブレムやアンバー色のUSコーナーマーカーで、MX63後期ルックを演出。

リア回りはクォーター直留めのサイドマーカーや5マイルバンパーなど、中古部品をアリゾナ州から苦労して輸入したため、ディテール再現度は完璧。

ワインレッドのボディカラーはオリジナルだが、磨きを加えてコンディションを保持。
稀少な北米共通色なのがコダワリだ。

注目の足元は、アメリカンテイストの変化球で、70’sローライダーの定番、サプリウムのスチールメッキ履き。
これはホイールの選択肢を広げるべく、4穴から5穴化したことによる恩恵となる。
社外スペーサーに頼らず、MS60クラウンのハブ流用やボルト穴の打ち替えで、ピッチ114.3の5穴変換を前後ともトレッド幅を変えずに実現。
これにより、ディープリムのアメ車用ホイールをジャストオフセットで収めているのが玄人目に刺激的なのだ。

ハチマル昭和車とUSカスタム双方の好き者をくすぐる個性。
アメリカ的な80’sトヨタ車の魅力を熟知した巧妙なハズしセンスに敬服っス!!



>>異形2灯のヘッドライトから、US同様、角2灯のヘッドライトへと変更されたフロントマスク。謎のチンスポはコースター純正をカットし、長さの帳尻を合わせてからセットしたものだ。


>>この個体は本来フェンダーミラーだが、ドアミラーに変更。これは当時の国内純正オプションとして販売されていたドアミラーキットで、台座のツメ部分を窓枠に引っ掛けて装着するタイプのものだ。


>>フロントの車高は定番AE92ショックに変更。リアは車高調キットのスプリングをさらにカット。それらによって、この低車高を実現している。ちなみに、サイドのゴールドのピンラインは、ムーンアイズが取り扱うマルチストライプキットを使用。実はアメリカ現地の平凡なセダンでは、このデカールタイプのピンラインがド定番なのだ。


>>リアは5マイルバンパー、テールレンズ、コーナーマーカーなどをUS化済み。トランクのトヨタエンブレムやグランデのエンブレムなどは取り払い、リアアンテナも装着している。


>>リアトレイとシートの間に立てられたプラークはもちろん、リアトレイに埋め込んだJBLのT595スピーカー×4発がいかにもなローライダー風。GX61にはありえないカスタムが個性的だ。


>>エクステリアのUS化だけに留まらず、アメリカでドミノピザの宅配便用として実際に使われているライトボックスが天井に鎮座。これはイベントにエントリーした際、光りモノは目立つと思った(笑)ってことで、購入&セットしたもの。視覚的なアメリカン化のダメ押しでもある。


>>オーナーが選んだホイールはサプリウム。サプリウムはオールドスクールなローライダーに好まれるホイールであるため、GX61というクルマの素性からは、かなりかけ離れた意表を突く選択だ。これは、エクステリアのUSDM化に伴い、アメリカンホイールを選びたかったことと、デザインが好みだったとの理由から決められた。サイズは15×8J、インセットは22。ちなみに、GX61は本来4Hのため、サプリウムを装着をするべく、フロントはクジラクラウンのハブを流用セット、リアはハブを打ち替えることで5H化済みとなる。


>>インテリアはナルディのステアリング&バドライトのビアサーバーシフトノブを装備。ローライダー風なエッセンスを取り入れている。


>>インパネもマイルメーターに変更するなど、US化への抜かりはナッシング!


>>運よく手に入れたこのマーク2で、すっかりカスタム沼にハマったオーナー(笑)。ちなみに、このクルマのカスタムに関してはすべてがオーナーの自作となる。

【画像10枚】US向きの独特なコーディネート、アメリカンなドミノピザ仕様、70’sローライダーの定番、サプリウムのスチールメッキを履く足元など、気になるGX61マーク2 グランデの全容はココから明らかに!!


『カスタムCAR』2018年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:マーク2 グランデ/1984年型
SOURCE:Ishikawa Body

PHOTO/南井浩孝 TEXT/コンヒデキ

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