オーバーランドの本場でワイルドに進化するリトルモンスター【画像7枚】オーバーランドの本場で鍛え抜かれた足回り、キャビンをぶった切ったシングルキャブ仕様のエクステリア、DMWのパーツを随所に起用するカスタマイズなど、気になる全容はココを見よ!!オーバーランドの本場、豪州でも古くから展開されてきたジムニー。
現在は、日本で言うところのJB74型ジムニー シエラを「ジムニー」として販売するほか、話題の5ドアモデルも設定されている。
そんな豪州で、3ドアのリアをチョップし、オリジナルのピックアップスタイルを実現したのが、「
ザ・リトル・リグ」として活躍するブリスベン在住のこのオーナーだ。
「’18年に新型が発表されたときから、性能と外観が気に入って、自分ならその小さなジムニーをどうやって『ビッグ』な存在にできるかというビジョンがあったんだ。だからそのとき乗っていたフォード・レンジャーを売って、すぐにジムニーを手に入れたんだよ(笑)」
そう語るオーナーのビジョンを具現化するマストアイテムが、SUVをピックアップにコンバートするキットを展開しているDMWのトレイ(ベッド)とキャノピーだ。
今回はキャノピーの写真がないが、DMWはジムニーに最適化した合金製のトレイや、後で取り外すことも可能なキャノピーをキット化し、シャシーを300mm延長して搭載する仕様もあるそうだ。
このジムニー シエラは、ドアより後ろ側をぶった切り、リアウインドーとロールケージが付いたカスタムメイドのパネルを溶接。
シングルキャブに生まれ変わったボディ後半に、DMWのトレイを搭載し、ドローワーとポンプ内蔵のウォータータンクを仕込んである。
地元、クイーンズランド州のパイン・クリークなど、本場のオーバーランドを満喫するオーナー。
目下のうれしい悩みは、どこへ行っても「コレどうやって作ったの!?」と質問攻めにされることなのだそうだ。
>>DMWのトレイは、引き出し式収納のドローワーも内蔵。オーバーランドに必要なギアを収納しておける。無骨な作りだが、ちゃんと開閉をサポートするガスダンパーも取り付けられており、実用性も考えられた設計となっている。
>>ホイールはROHのワンテゥエンティ(One Twenty)というモデル。サイズは16×6J OUT10。タイヤはドラッグレースのイメージが強いミッキートンプソンのバハ・レジェンド MTZ(Baja Legend MTZ)という、マッドテレーンタイヤを装着している。
>>車高は4インチリフトアップされ、リアサスペンションにはハードレース(Hardrace)の4リンクサスペンションも使用。前後デフにARBのエアロッカー(デフロック)を装備するほか、トランスファーのギア比を高速側17%、低速側87%ダウンするリダクションギアも備えている。
>>フロントサスペンションには、サブリザーバー付きのカーボンオフロード製RR2.0ショックアブソーバーを装着。52mmのケースと46mmのピストンバルブを採用した単筒式で、乗り心地を向上。サブリザーバーのホースはスイベル式なので、取り付け位置の自由度も高い。
>>カスタムワークでシングルキャブ化したJB74ジムニー シエラ(オーストラリア名は「ジムニー」)に、DMW製のピックアップコンバージョン専用トレイ(ベッド)を搭載。スペアタイヤやサンドラダーを支持するステーも設けた。写真はないが、この上からかぶせる格好となるDMW製のキャノピーも活用している。その上には、ルーフトップテントも備えている。サイドスカートには乗降性をサポートするレジェンデックス(Legendex)のロックスライダーを装備する。
>>地元オーストラリアのオフロードアニマル製ブルバー、レジェンデックス(Legendex)のシュノーケル、ライティングパーツやキャンプ用品を展開するHardkorr(ハードコア)の50インチライトバーとディッチライトなどを装備。前後に備わるウィンチはカーボンオフロード(Carbon off-road)製となる。
>>“
The Little Rig”として
YouTubeや
インスタで活動するほか、オンラインショップも経営するオーナー。4WD乗り憧れの聖地として知られるケープヨーク州のオールド・テレグラフ・トラックにジムニーで出かけるのを楽しみにしているそうだ。
【画像7枚】オーバーランドの本場で鍛え抜かれた足回り、キャビンをぶった切ったシングルキャブ仕様のエクステリア、DMWのパーツを随所に起用するカスタマイズなど、気になる全容はココを見よ!!『カスタムCAR』2024年5月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ジムニー シエラ(JB74)