【二度見必至!! アウトリップで魅せる足元美】スタンシーなフォルムと走りの美学。主宰のエルビスをうならせたシャコタンRX-7!

製作当初からバッグドスタンスが大前提だったRX-7

       
主宰のエルビスをうならせたフォルムと走りの美学
ヤングエイジの操るスタンスマシン!

【画像9枚】エアサスで極限までドロップした足回り、この車高を実現しつつ、パフォーマンス面も見据えたメニューの全貌はココから明らかに!


美しいフォルムのワンオフフェンダー、2コイチしたフロントバンパーなど、コダワリ満載の全貌はコチラ!!


ハイレベルなシャコタンが全国から数多く集まる「スタンスネイションジャパン東京」で、アワードをゲットするのは生半可なことではない。

しかも、主宰のエルビスが選ぶ「スタンスネイションアワード」ともなれば、エリート中のエリートと呼べるシャコタンであることは間違いない。

そんなエルビスアワードのスタンス部門で2019年に栄冠を獲得したのがコチラのFD3S。

もともと、空力性能を徹底するために作られた薄いボディを、エアサスを使用して極限までドロップ。
前後ともにアーム類も社外品の調整式を使用することで、ノーマルフェンダーのままアウトリップを決めこんでいる。

もちろん、ホイールも深リムを合わせられるよう、車高を落とした状態でインナーを計測。
2ピースのBBS RSをリバレル加工して3ピース化しつつ、狙い通りのフロント10J OUT20、リア11J OUT5でセットアップ。

何よりも主宰のエルビスが感嘆したのは、前後のキャンバーの絶妙なバランスにより、低さやツラを心底「美しい」と呼べるレベルに仕上げてきたこと。

ただ低さだけでは、数あるマシンから賞をもぎ取ることは不可能。
この車高を実現しつつ、FD3Sらしくパフォーマンス面もしっかりと着手しているのが見どころだ。

心臓となるREエンジンは、タービンはノーマルのままながら、快適性とのベストバランスを狙ったブーストアップ仕様にチューン。
ポイントとなる冷却系は、Vマウント化しつつ、現車合わせでフルコン制御によりセッティング済み。

加えてマフラーも、フロントパイプ以降をワンオフすることで、絶妙なロータリーサウンドを実現している。

見せかけだけでなく、走りも手にしたシャコタンにはエルビスも納得。

「低さ+速さ=美しさ」は、いつの時代にあっても永遠のスタンダードなのだ。



>>ボディパーツに社外品を利用するのはクーリングを考慮したボンネットのみ。バンパーやリップは純正品を使用することでごまかしのないシャコタンをアピール。フロントリップは左右分割タイプを繋げてスムーズに成形した。


>>REらしい軽快感とパフォーマンスが楽しめるように、ポート類などは触らずブーストアップ仕様でパフォーマンスアップを実現している。点火タイミングや燃料噴射などはアペックス・パワーFCによってセッティング済み。Vマウント化で見た目とクーリング対策もバッチリだ。


>>コクピットはシンプルながらも使い勝手を考慮したセットアップ。フルバケットシートに合わせてステアリングは、超小径のφ32アヴェニューをチョイスしつつ、スペーサーでオフセットしている。


>>センターコンソールには、ウィルウッド製のプロポーショニングバルブも装着される。


>>製作当初からバッグドスタンスが大前提だったこのFD3S。こだわり抜いた美麗なスタンスフォルムに息を飲む。


>>足回りはエアフォース製のエアサスキットを装着し、理想通りのシャコタンフォルムを完成させた。特に車種別設定のあるエアフォースは手軽に理想を実現できるため、ユニットとしても注目していたアイテムだ。


>>選んだホイールは、17インチのBBS RSで、2Pから3Pに変更&リバレル化(F:10J OUT20、R:11J OUT5)。アウターリムはドイツからの輸入物を使用している。タイヤはATRスポーツ(F:205/40、R:215/40)を装着。


>>アウトリップのスタイリングは、車高を落とした時にベスポジを形成できるよう、調整式アームを活用。調整式タイロッドエンドキットも使いステアリングフィールも改善した。


>>免許をとって以来、シャコタン好きとしてカスタム道を邁進してきたオーナー。ベタベタのシャコタンを前提にしたホイール選びなど、オーナーのこだわりが炸裂する。


『カスタムCAR』2019年3月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:RX-7/1999年型

PHOTO/藤井元輔 TEXT/渡邊大輔

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