日本古来のワークス仕様をランボルギーニで!?!?!?

       
この地球外生命体専用車両のような様相の2台を手掛けたのは、リバティーウォークの社長、シャコタンコヤジこと加藤渉氏だ。

18歳で暴走族を卒業し、バイクからクルマへ移行し、いわゆる昭和の族車を数多く乗り継いだイケイケ派だった加藤氏、クルマ好きが高じて25歳で「リバティーウォーク」を立ち上げる。2013には設立20周年を迎える前衛的な超々パワーショップだ。その類まれなアプローチは今では「ヘビーヒッター」や「スピードハンター」などの海外メディアの心をワシ掴みにし、その名は日本国内よりも海外の方で聞くことが多くなっているグローバルっぷり。そんななかで2012年に生まれたリバティーウォーク加藤氏の真骨頂ともいえるDNAが注ぎ込まれた最強の問題作がここに登場だ。

それは以前よりラインナップとして揃っていたLBパフォーマンスのボディキットを装着したムルシエラゴをベースに「日本のカスタムの原点を世界に見てもらいたい」と着手した最終形態プロジェクトだ。2012年ののSEMAショーデビューに照準をあわせて投入された最後のカード……、それこそが日本のシャコタンカスタムシーンの祖ともいえる「ワークス仕様」だったのだ! その時代を席巻したワークスフェンダーを、ノーマルフェンダーを惜しげもなくばっさりカットしたムルシエラゴにオマージュしたのだ。しかもただのローダウンではなくキャンバー切りの「シャコタン」スペックというところにこだわった。まさに免許を取って間もない頃に8万円で買った最初の愛車「ヨンメリ」を夜な夜な仲間とイジってたスタンスそのままなのだ。世界に名だたるスーパーカーのボディを大胆にカットするというパンドラの箱を開けてしまったムルシエラゴは、SEMAでも東京オートサロンでもメディア&ネットでも大反響を呼んだ。

そして、ここらで終わらないのが加藤氏! 2013年の東京オートサロンでは新型ランボルギーニ“アヴェンタドール”のLB仕様をデビューさせた。ムルシエラゴベースで限定生産された「レヴェントン」の血筋を色濃く継承した2011年に誕生した超エキゾチックモデルだ。そんなモデルを速攻でLBパフォーマンス製のエアロに鏡面ラッピングという衝撃作!

「ただただ誰よりもクルマ好き!」という10代の情熱をそのまま保ちつつ、「今できる最高のクルマを作るという」シャコタンコヤジ流は俄然継続中だ!

画像7点>>シャコタンコヤジ作のランボ2台の全貌!



>>ムルシエラゴの純正のフェンダーを前後ぶった切って取り付けたワークスエアロにはアイフォージドのF:19x8.5、R:20x13! 5cmワイドになったフェンダー内に収められたリアホイールは特注のOUTSET63という脅威のディープさを誇る(フロントはOUT12)。TOYOタイヤのペイントやCSDの強大16POTブレーキなどレーシーさも封入。




>>フロント、サイド、リアディフューザー、ウイングに加えて、2012年のSEMASHOWで追加されたワークスエアロ。ベッタリ落とされたシャコタン具合とリアのキャンバー角まで細かくセット! 往年のワークス仕様をブラッシュアップしたスタイリングは唯一無二の存在感を見せつける!



>>ここに登場するムルシエラゴとジャパン……両車に共通していることは、ワークス仕様になっているということだ。男なら誰もが憧れる高級エキゾチックカーのフェンダーを切ってワークス仕様にしちゃう人といったら彼しかいない……。本誌ではすっかりおなじみシャコタンコヤジ(加藤 渉)だ。族車に乗っていた十代からの情熱をそのままムルシエラゴに投入し、2012 SEMASHOWを皮切りに世界中で注目を集めるあのLBワークスが遂に本誌登場だ!



>>LBワークスの原点といったら、加藤氏が10代のとき青春をささげたワークス仕様の原点“昭和の族車”スタイル。ちなみにこのジャパンにはチンスポ、ワークス、リアっぱね、マークⅢホイールといったおなじみのパーツがズラリ!


カスタムCAR2013年3月号掲載
BASE CAR:ランボルギーニ・ムルシエラゴ 2004年型
SOURCE:リバティーウォーク

PHOTO/益田和久

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