【220系クラウン顔ですと!?】超鬼キャン仕様の足回りにも注目! 220系クラウンフェイスを違和感なくマッチングさせた200系ハイエース

超鬼キャン仕様の220系クラウンの顔面を移植した200系ハイエース

       
まさかの220系クラウン顔をインストール⁉︎ 前代未聞の顔面スワップを敢行した200系ハイエース

【画像11枚】幅が合わないはずなのに違和感のないクラウン顔を実現するフェイスまわり、怪しげなBMWのマラケシュブラウンのボディカラーがインパクトのあるフォルムなど、気になる詳細はココからチェック!!

ワオワオ!! 超鬼キャンのハイエース。
マルチリンクじゃないとありえないようなエグめのキャンバー角ですやん。
しかも、よく見りゃ顔面はクラウン⁉
これって二度見必至と話題騒然の“クラエース”っスか?

先にお伝えしておくが、こちらは以前にも本誌で紹介したガレージエクセレント製作のハイエースがベース。
現オーナーは数年前にこのクルマの足回りを見て“スゲーな!”と脳味噌にインプットしておいたところ、売りに出ていたのを発見して購入。
しかも、オーナーは、知る人ぞ知る凄腕カスタムプライベーターだ。
それだけに「前のオーナーのイメージは100%崩したかった」と思うのも当然のこと。

ただ、イチからやったら鬼ほど金が掛かるこの足回りと「BMWのマラケシュブラウンは好き」ということでボディカラーはそのままキープし、あとは一旦全部純正に戻してから、今回のモデファイに着手したのだそう。

凄腕カスタムプライベーターのオーナーだが、意外にも今回が初めての200系とのこと。
イベントで目立てるよう、誰もやっていない加工をやるべしと、画像加工でクラウン顔と合わせてみて“こりゃカッコいい!”と温めていたネタが、220系クラウンの顔面を200系ハイエースにスワップさせることだった。

もちろん、加工はすべて自作。
FRPは、加工は簡単だけどゴツゴツと固く見えるのがイヤと、加工には純正バンパーに使われているPP(ポリプロピレン)素材を使用している。

オーナー的に満足度はまだまだ30点。
足回りや内装、フェンダーを変更したい思いがあるらしいので、次なる展開にもぜひ期待したい!!



>>BMWのマラケシュブラウンは好きなカラーなのでそのままイキ。実はパンチングメッシュのタイコが欲しいからとマフラーはTig溶接含めてオール自作している。音にもこだわり、可変バルブ付き。VIP ではない走り屋系の甲高いスポーツサウンドを奏でている。




>>この鬼キャンを実現させるべく、S15シルビアから移植したマルチリンクの足回り。ただ、マルチリンク部は残し「このピンクのジャングルジムは今回が見納め」で、レーシングカーの横につくような構造に作り変える予定とか。以前はコンパネ製で水まわりも放ったらかしだった個所は、足回りを防水できるカバーにするべく縞板製の強靭なBOXで製作している。




>>前オーナーにより、フロントに100 系ワゴン用ハブ、リアにS15の足回り移植が行われ、5穴のマイスターL1(フロント:19×10.5、リア:19×12.5)を履けるようになった。鈑金加工によるオバフェンなども前オーナーの手によるもの。タイヤはトライアングル(フロント:225/35、リア:275/30)となる。以前より太いホイールのため、キャンバー角をさらに寝かせ、フロント:14度、リア:16〜18度くらいだとか。


>>“もっと高級感が欲しい”からと、ピラーには200系クラウン・アスリート後期用のピラーエンブレムを追加。ここは220系じゃないの? と思ったら、220系は台座のないシンプルな作りだったので却下。


>>インテリアは意外とシンプルめで、GRIP ROYALのステアリングを自作ペイントしたのが目立つぐらい。本人が今後の展望にも語っていたけど、インテリアのカスタムが次の課題だとか。


>>台形のハイエースグリルに、逆台形の220系クラウングリルを合体。上は4型DX純正、下半分は220系クラウンRSがネタ元となる。フィンもグリルも標準モデルとは違い、メッキがあるのもRSのみ。選定理由はとにかくカッコよかったからだとか。




>>クラウンの方が左右に10mmずつ角がハミ出すが、中央で切ってストレッチするのではなく、曲げ&削り加工で対応。フロントバンパーとフロントドア下にあるサイドステップ部分は純正パネルでは高さが合わず。精度を上げるため、パテを極力使わず、ハイエース純正バンパーの廃材をベースに造形している。


>>220系クラウンの顔面を200系ハイエースにインストールするギミックに目を奪われる。フロント14度、リア16〜18度の超鬼キャン仕様の足回りも見逃せないポイントだ。

【画像11枚】幅が合わないはずなのに違和感のないクラウン顔を実現するフェイスまわり、怪しげなBMWのマラケシュブラウンのボディカラーがインパクトのあるフォルムなど、気になる詳細はココからチェック!!


『カスタムCAR』2022年3月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ナローボディ・S-GL/2014年型

PHOTO/白谷 賢 TEXT/木村隆之

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