大阪を基点に鮮魚輸送を担当し、ほとんど毎日クルマのなかで眠るというハードな仕事をこなす。相棒のファイターはちょっぴり懐かしいパーツ類と白銀社のペイントが個性を放つ1台。鮮魚便らしい、イキのよさも大きな魅力だ。 紺にメタルフレークをプラスしたキャブ周りには、’80年代を思わせる懐かしい雰囲気のパーツを装着。採用されているパーツの多くは、竹平商事の社長がドライバー時代に製作したモノを譲り受けて、現代に伝えているのだ。
トップパートには大きく菱抜きされた平型バイザーと、こちらも菱抜きされた平角ミラーステーのレトロモダンスタイルにおけるゴールデンコンビを装備。キャデラックバンパーも、小さめのアンドンスペースや足かけ穴が当時のトレンドを表している。しかし、高い精度の工作技術により現在も見劣りすることのないアート性を披露している。
最近ではあまり見かけないエバハウス一体型の白箱周りは、サイドの赤文字欧文&リア観音扉の七福神ペイントや丸パイプのボディハシゴ+サイドバンパーと相まって、これぞ’80年代の鮮魚便といった風情を醸し出している。 現在はさらにフラッグポールなどを追加。往年のスタイルを継承しながらも、そのアートは進化を続けている。
【写真5点】ちょっぴり懐かしいパーツ類と白銀社のペイント。カミオン20010年12月号トップアートをもとに再構成