創業20年のアートカンパニー田中興業を率いるオーナーの愛車の街道華は「自分が思うがままに飾りました」という4tやっちゃ場便。シンプルさのなかに迫力と個性をプラスしたスタイルは、アートプランニング遊魔との二人三脚で構築したものだ。 フルメッキ化を図ったキャブ周りには、仕事に支障を来さないギリギリの寸法でこしらえた鏡面パーツ群をコンビネーション。なかでもラッセル戻しバンパーは、圧倒的な張り出し量と美麗フォルムで独創性をアピール。両脇に赤いナマズマーカー×4発を装着するほか、前面には二人の子どもの名前を刻んだアンドンを収めている。
また、キャブトップには、フロントバンパー同量の張り出しを誇る平型バイザー&ミラーステーを装着。両パーツに組み合わせた菱抜き&丸棒菱チップは、いずれも「辺」を湾曲させることで個性を先鋭化している。そのほか、街道華のニックを刻んだ肉厚なバスマークや4本の角おこしパイプで重厚感を演出するハシゴなど、思わず目を引くビューポイントを多投。「七福神の宝船」をモチーフにした安全窓も見逃せないアクセントポイントだ。
一方の荷台周りは、段間に名文句アンドンを組み合わせた2段サイドバンパーを筆頭に、アンダーセクションに見どころを用意。18発の丸テールを奢ったリア下周りも一見の価値を有している。今後は「シートデッキ(キャリア)やバスロケットの搭載、それに台枠のステンレス化を検討しています」。今後の進化からも目が離せない。
【写真6点】アートプランニング遊魔との二人三脚で構築。カミオン2011年12月号トップアートをもとに再構成