日野ZMグリルへのスワップからスタートしたというこのクルマのアート・アップは、そのグリルの雰囲気を生かすことをテーマに全身をコーディネート。
注目すべきは、手すりパイプや足掛け用ステップを組み合わせたバスバンパーをはじめ、ミミの内側にもウロコ柄を用いた薄型バイザー、20年ほど前に作られた丸パイプハシゴなど、上質なレトロパーツを満載したキャブ周りで、キャブ前面で光り輝くメッキと深緑に塗られたキャブのコントラストも魅力十分。
そのほか、キャブをグルリと1周する2段手すりパイプや、バスライト、ルーフ上に搭載したロケットマーカーなど、ディテールにも昭和のダンプを彷佛とさせる小粋なアイテムを積極的にラインナップしている。
一方の荷台周りは、波板の凸部分を丸くした特注のアオリや、ウロコステンレスを採用したプロテク前面など、美しいボディの造り込みが大きなみどころ。また、プロテクトップを彩る3連アンドンをはじめ、丸パイプ仕様のメッキサイドバンパーや、メッキリアバンパーなど、随所に組み合わせた上質のレトロパーツ群も特筆すべきビューポイントだ。
さらにはウロコステンレス素材の上に描いたケツブタの“波絵”も、完成度に優れた必見どころで、地元をアピールする“相模灘”のすずき文字もろともオリジナリティを好アピールしている。
【写真7点】昭和のダンプにこだわり卓抜のアートセンスで全身をレトロ色に染め上げた“いぶし銀”の1台。カミオン2008年6月号トップアートをもとに再構成