「すべては関口工芸と石倉板金のおかげです!」というオーナーの言葉どおり、二大名工の“匠の技”が冴えわたる仕上がりを実現している。
はた目にはすでに完成された感があるものの、今もなお進化し続けている現在進行形の名車だ。一例を挙げるなら、キャブトップを飾り上げるバイザーとミラーステーは、このクルマのアイデンティティともいうべき「星形」の抜きデザインや筒出しステンレスを多投した前衛パーツへとリメイク。
電飾ボックス化を図った両パーツには、それぞれ多数のストロボをインストールすると同時に、パーツ表面にもさり気なく緑と赤のパイロットランプを散りばめることにより、ナイトシーンの演出力強化にもひと役買っている。
また、バイザーのミミに目を向けると、関口工芸の手腕を借りつつ、運転席側に“トリケラトプス”、助手席側に“ティラノサウルス”(箱ペイントと同様のモチーフ)をペイント。
さらにラッセル戻しバンパーの両サイドには、先端にストロボをインストールした星型電飾ボックスを組み合わせたフラッグポールを追加装着するなど、ディテールにも唯一無二のオリジナリティを注入。
そのほかにもアンドン仕様から星抜き仕様へと変更されたハシゴや、箱上に新規搭載した特注カラーのパトライト(中央のメッシュ部分はメッキ処理)、黄色から赤紫に塗り替えられたドアなど、リメイクにより魅力を増したビューポイントが目白押し。
【写真7点】さらにパワーアップした勇姿は、改めて全国のファンの感嘆を誘うことだろう。カミオン2008年6月号トップアートをもとに再構成