注目のキャブ周りには、コーナーに丸みをもたせたフロントバンパーや、前面をおこした平型バイザーなど、’70年代気分をリアルに再現した大型のウロコステンレスのパーツをコンビネーション。また、大型パーツ以外にも鷲のレリーフ、“関東”の切り文字(希少なゴールド)、330ヘッドライト、赤塗りしたシャシーと同色のホイールステップなど、随所にレトロな雰囲気満点のアイテムを多投している。
さらには、シートキャリア前面に備えた山型のメインアンドンをはじめとしたアンドン類を切り文字仕立てにするなど、目の肥えたアートファンを魅了するアイデアメイクを用意。それらのパーツ群と、キャブを彩るエメラルドグリーン+ホワイトラインで仕上げたコーポレートカラーのマッチメイクも申し分なく、周囲に向けて唯一無二のオリジナルスタイルをアピールしている。
なお、赤塗りのサイドバンパーに“リフト注意”というユニークな文句を刻んだり、ハシゴとミラーをアクセント的に白塗りしたりと、ディテールにもみどころが目白押し。そのほか大型パーツと同様に、ドアアンダーパネルや燃料タンクにウロコステンレスを用いるなど、トータルバランスに配慮したコーディネートにも力を入れている。黄色を主体にしたナイトシーンも、絢爛豪華なアート車がひしめいていた’70年代を再現するこのクルマの真骨頂といえるだろう。
【写真6点】要所に’70年代気分をリアルに再現!カミオン2008年7月号トップアートをもとに再構成