ニッポンに新たなるタイヤメーカーが生まれた日 「シバタイヤ」爆誕

あくなき挑戦を続ける柴田自動車がカーショップからタイヤメーカーへ! 「シバタイヤ」の真相に迫る!!

ニッポンに新たなるタイヤメーカーが生まれた日

シバタイヤ爆誕


おなじみ柴田自動車がタイヤメーカーとして鮮烈な船出を遂げる!

 小さな枠にとらわれず、信じた道を突き進む人間のことを評して「突破者」という。柴田自動車代表・柴田達寛さんのことを人はそう呼ぶ。いつの時代も次世代を切りひらくのはこうした規格外のスケールを持った人物だ。

 R31スカイラインを愛するあまり、自ら世界初の専門ショップを創業。全国のオーナーの受け皿になるだけでなく純正パーツの製造廃止にともなうオーナーの苦境を救うため3Dプリンターなど最新の設備を導入しパーツを設計・生産。それもリペアパーツとして復刻させるだけでなく、冷却性能を格段にアップさせたエアコンやサージタンク、インジェクター、燃料ポンプ(開発中)のように現代の交通環境でも使えるよう、機能面をアップデートさせているのが大きな特徴だ。

 また、ホスピタリティーにあふれる大規模ミーティングを周年で開催するなど、R31に安心して乗り続けられる喜びを最大限に感じてもらえる施策をいく重にも打ち出し続けてきた柴田さん。事業の多角化においてもエネルギッシュに取り組んでいるのは、もはやおなじみ。そのうち花開いた新事業の代表格はラジコンカー事業だ。その頭抜けた性能から「勝てるマシン」としてプロドライバーがにわかに注目。名だたるメーカーがひしめくラジコン市場でシェア上位に君臨している。

 2020年からは装いも新たに「SHIBATA」という冠ブランドを据えた。そしてついに、タイヤメーカーとしての新たなる船出をする。ブランド名はずばり「シバタイヤ」。ドリフト競技の最高峰、D1ライツの実戦で1年にも及ぶテストと、もちろん公道でもじっくりとテストを行い、いよいよ一般発売が開始される。



製造先として選んだのは中国のメーカー「レイダンタイヤ」。新興ではあるが中枢には元国産某社のエンジニアを抱えており開発力には定評がある。生産設備も大手メーカーと共用しており品質にもまったく問題はない。試作タイヤが海を渡り日本に到着次第テストに入り市販仕様が決定する運び。すでに数千本の納入実績があるが「熱の入り方、グリップ力、乗り心地、耐久性ともに高いレベル」とはR31オーナー総じての意見だ。


 すでにR31向けの2サイズが先行リリースされているが、現在予定されているラインアップはさすが「旧車屋」たるもので、ハチマル車を含めた旧車乗りのニーズを熟知した柴田さんらしい心憎いサイズ展開だ。くわしくは別表を参照していただきたいが、14インチだけで4サイズも揃えるだけでなく、驚くべきは同サイズでも特性の異なるコンパウンドを用意している点だ。
 「ビジネスの基本は困っている人を助けること。新興タイヤメーカーとして何ができるかを考えたときに、サイズがなくて悩んでいる旧車乗りに喜ばれる布陣でいくのは当然でしょう」と柴田さん。


今後投入される新サイズのシバタイヤには、このロゴが入る予定だ。製造メーカーの保証に加え、損保ジャパンによるPL+賠償責任保険も付帯、パンクにも対応するタイヤ保険(有償)が用意されるなど万全の補償体制なのでこのうえない安心感だ


 テスト用の試作タイヤが同社に着弾したのち速やかに実走テストへ入るが、サーキット性能をテストするのはD1の若きドライバーである同社所属のコウダイ選手とゆうき選手。わずか数周で山が飛んできれいになくなってしまうドリフトは、日常使いではありえない速度域と酷使の度合いからタイヤテストに最適。こんな体制が取ることができるのも自社にD1ドライバーを擁しているから。お客さまに安心のタイヤをお届けするためだ。一般道でのロードテストは、社員みずからが履き、耐久性、フィーリングなどを徹底チェックする予定だ。そのうえで合格点に達すれば、晴れて市販となるスケジュールになっている。


 意外とシャイな柴田さんはことあるごとに「うちは街のクルマ屋さんだから」と謙遜するが、もはや同社がそこに属さないのは多くのR31オーナーを含め、だれの目にも明らか。そしてこれから始まる壮大なるサーガ(伝説)を知ったなら、業界内外を含め口から泡を吹いて卒倒する人が続出すること請け合いなのだが、今はその計画の全貌を明かすことはできない。次号からの詳報を首を長くして待っていてほしい。


これが柴田さんが天啓を受け描いたイメージスケッチ。これを持って出向いた上海の見本市で偶然訪ねたレイダンタイヤブースで見た試作品が、スケッチそのものパターンだった。まさに運命。その場でパートナーシップが締結された。



柴田さんの脳内にある計画本数に合わせ、本社の近隣に物流拠点として2棟もの大箱ストックヤードを確保。ここが満杯になり、全国へ続々出荷されていく日も遠くはないだろう。


ドリフト競技の最高峰・D1グランプリにワークス参戦しているSHIBATA DRIFT RACING TEAM。D1ライツにおいてレイダンと共同でさまざまなコンパウンドを実戦でテストし開発を進めてきた。


AE86向けのサイズは手厚く、引っ張り気味で履きたいオーナーに向けて205/50R14も揃っている。


かつて柴田さんのお父さまがレースで走っていたTSサニー。そのオマージュとしてデモカーを製作中だ。もちろんシバタイヤを装着予定で、225/40R14サイズを設定したのはその思いもあるのだ。


R31 HOUSE 代表 柴田達寛さん
「シリーズを通してかなりのタイヤ本数を消費するD1グランプリ。初年度からタイヤのスポンサーを募るのも難しく、思い切って自社でのタイヤ開発に着手しました」


タイヤチョイスに悩むオーナーが歓喜するシバタイヤのサイズ展開は、上から185/60R14は、AE86に適したサイズ。195/50R15はロードスターに適したサイズ。ハコスカ、ケンメリを意識した225/40R14も揃える。3種あるコンパウンドは明確に性格が分かれており「180」はハイグリップタイヤ、「240」はスポーツタイヤ、「380」はコンフォートタイヤ的なイメージで捉えてほしいとのこと。価格も楽しみにしていてほしい。


INFORMATION
柴田自動車株式会社 シバタイヤ事業部
〒505-0071 岐阜県加茂郡坂祝町黒岩1081
tel 0574-25-5011
営業時間 10:00~18:00
http://www.r31house.co.jp/

text: Kiyoshi Hatazawa/畑澤清志

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