「STANCENATION JAPAN 2023」Stance magazine Early model Car AWARD(SHUN SAITO×NISSAN SILVIA)

2000年以前のクルマが対象となる本誌アーリーモデルカーアワードをゲットしたのは約28年前のベースとなるS14。BBS LMにスーパーブラックボディで一見シンプルに見えるがUSDM、レストロッド、チューニングを融合させた1台。

       
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8月13~15日に発生したシステム障害の影響により、8月30日(金)23:59に設定していたエントリー締切日を、9月1日(日)23:59まで延長します。つきましては、まだエントリーしていない方は、すぐにエントリー登録していただき、すでに登録済みの方は、今一度「参加車両プロフィール登録」に正しく入力されているかのご確認をお願いします!
(なお、エントリー登録後の「参加車両プロフィール登録」は、9月2日(月)AM8:59まで修正可能です)


メジャー級のカスタムベースになればなるほど様々なアプローチが試し尽くされ、いわゆるセオリーが作りあげられることが多い。特に日米での販売実績があるだけでなく、日本で一時代を築いたS14シルビアともなると、セオリーを意識しすぎて、より過激さを求めたカスタムに向かってしまうこともある。そんなS14を経験とセンスを武器に、新たなベンチマークを作り上げたのが齋藤サンだ。

レベル1に所属し、これまでもS14後期を10年以上乗り続けているという齋藤サン。ふと思ったのが「USマーカーを光らせるなら、やっぱり前期が欲しいな」ということ。そこで見つけ出したのが5速NAモデルの極上車。もちろんこれまでの経験からSR20はスッキリと見えるように邪魔な補記類は電動化しつつ、カムやタービン、ECUによって480psまでパワーアップ。加えて定番のサイクルフェンダーではなく、各部をシェイブしつつワイヤータックでフィニッシュ。

ボディはガラスを取り外してレストア級のオールペンを行い、前後フェンダーはブーム真っ只中のワイドではなく、わずか5mmの叩き出しでナローボディに収める。このサジ加減が改めて新鮮味を持たせることにつながり、ハイクオリティな仕上げこそが、シンプルにUSマーカーを引き立たせる要因ともなっているのだ。

確かにカスタムには旬のスタイルは存在している。しかし敢えてその旬を外しながら、緻密な計算による明確なコンセプトを打ち出すことで、さらにベース車の魅力を際立たせることができる。派手さや奇抜さに注力するのではなく、クオリティで勝負するのも成熟したS14の作り方なのである。

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(SPEC)
●OWNER : SHUN SAITO(@shin_loj)
●BASE CAR : 1996 NISSAN SILVIA
●EXTERIOR : US OEM(FRONT BUMPER / FRONTLIP / FRONTGRILL / SIDESTEP / REARBUMPER / SIDEMAKERLENZ / WINKERLENZ / TAILLAMP) , EASTBEAR AEROMIROR / FRONT&REAR FENDER ROLL 5mm , SUPERBLACK ALL-PAINT ●WHEELS : BBS LM (F&R=17×9+20)
●TIRES : DUNLOP DIREZZA DZ (F&R=215/40-17)
●SUSPENSIONS : 326POWER CHAKURIKI DAMPER , D-MAX TENSIONROD , IKEYA FORMULA TIEROD , T-DEMAND REAR FULLARM
●TUNING : SHAVED ENGINE BAY , HKS(GT3-RS FULL TURBIN KIT / RACING WASTEGATE / IN&EX 256°CAMSHAFT / METALHEAD GASKET1.2mm) , R35 GT-R INJECTOR / LINK G4X+ FULLCONTROL , 5-0ignite CAMTRIGGERKIT , S&A BERNOULLI HEADER , NISMO MUFFLER , CENTER EXHOUSTPIPE ONE-OFF , TUCKED RADIATOR , LARGECAPACITY OILPAN , FRONTLAYOUT INTERCOOLER , KTD(FUELPOMP /ELECTRIC THROTTLE) , ELECTRIC WATERPOMP / ELECTRIC HYDRAULIC POWER STEERING
●INTERIOR : RECARO SR-3 BLACKLEATHER REUPHOLSTERY×2 , NARDI CLASSICRALLY STEERINGWHEEL 340mm , NISMO DURACON SHIFTKNOB , WORKSBELL RAPFIX2

source:Nステージ

Photo : Hayato Tsuchiya Text : Daisuke Watanabe

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