素材を生かす80年代ユーロ (WILDLINE × BMW 535i)

旧ユーロ車ベースのスタンスは世界的にはやっているが、日本ではまだまだマイノリティー。 80年代のBMWを代表するE28をべったり落としたのが最近注目のワイルドライン。 当時のボディをそのままバッグドさせるだけでこのかっこよさ、これははやりそう!

       
ちょい古めのユーロと言えばひと昔前まではワーゲン一色で、他はごく少数、って感じだった。けど、964ポルシェやW124ベンツなどをベースが増えたことで人気が上がってきたオールドユーロ。その要因は①レイトモデルのモディファイメニューが結構マンネリ化しちゃってる。②目まぐるしく進化したエアサスのおかげで結構な古い車種でもバッグドが楽になった。この2つがかなり大きく影響しているだろう。そんななか、「ホイールありきのモディファイ」でオールドユーロのポテンシャルをサクっと引き出したのがこのE28型5シリーズのオーナーである柳沼サンだ。

 無類のBBS RS収集家である柳沼サンがコレクションしているRS212と呼ばれる当時のドイツ製のBMW専用モデルがバシっとキマるマシーンが作りたい、と思い車両を模索していたところ、1年半ほど前に偶然このE28型5シリーズと出合う。E28型といえば泣く子も黙るアメリカのサイト“スタンスワークス”のファウンダーであるマイク・バロウズ氏がその名を世に轟かせた問題作「ラスティースラミントン」のベースとなったモデルとしても有名なモデル。そんなE28をベースに国産旧車からオールドユーロまで幅広く精通している柳沼サンのサポートに回ったのが、ここ最近ヤケに登場率が高い福島ワイルドラインの佐久間氏とくれば、まあ間違いないでしょってハナシ。素材を生かしたシンプルメイクが確実に「刺さる」オールドユーロシーンは今後盛り上がること必至!

(spec)
BASE CAR:1986 BMW M535i
EXTERIOR:TYPHOON SQUARE Headlight
WHEELS:BBS RS212(F&R=17×8.5+13)
SUSPENSIONS:AIRLIFT PERFORMANCE
INTERIOR:RECARO LX

source;ワイルドライン 0248-94-7327

photo:Akio Hirano