ジ・アジアンスリーパー (HECTOPASCAL × NISSAN CEFIRO)

過熱気味のネオクラブームにあって、なかなかお目にかかれないのがA31セフィーロ。 どうやら日本国内よりアジアのドリフト好きたちの間で高い人気になっているのだとか。 そのテイストを逆輸入し、“スリーパースタイル”へと昇華した、 大阪「ヘクトパスカル」が仕上げた1台をチェックしてみたい。

       
日産が勢いに乗りまくっていた昭和末のバブル期、ネオ・ダンナ系セダンとして誕生したA31初代セフィーロ。「くうねるあそぶ」というキーワードで一世を風靡したモデルながら、昨今のネオクラブームにあっても、国内ではなかなかお目にかかれない。シャーシはR31スカイラインやC33ローレルと共通のFRパッケージを採用し、メンバーやアームはS13シルビアと共通と、カスタムのベースとしてはなかなかなもので、マレーシアやタイのドリフト好きの間では、今でも高い人気を誇るクルマなのだとか。

 そんなA31セフィーロに目をつけたのが、大阪「ヘクトパスカル」のTy岡本氏。アジアで人気のドリ車スタイルを逆輸入すべく、知り合いからSR20DETに換装した1台を譲り受けたという。

 コンセプトは、“スリーパースタイル"。一見、速そうには見えないけど、いざ走ったらバカ速い。それを地で行くチューンが信条だ。

 ビジュアルは35GT–Rのガンメタリックに全塗装したほか、劣化部はアジアで見つけてきたストックパーツを投入。フロントリップにはS13シルビアCA用を取り付け、フェンダーは前後30㎜叩き出し、リアバンパーからはチタンダウンテールを伸ばし、イマドキのテイストを取り込んでいるあたりがオシャレ!

photo:Hirotaka Minai text:Akira Okamoto