GT1300ジュニア【5】最愛の「ジュリ子」をもっと魅力的に。アルファロメオの魔力に取りつかれたオーナーの次なる夢|1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア

足まわりはコニのショックとローダウンサスでチューニング。デフはOS技研製を組んでいる。レーシーなバンパーレススタイルがオーナーの好み

アルファロメオという名が気になり、色っぽいデザインに魅せられ、刺激的な走りに骨抜きにされる。多くのアルフィスタと同じようにこのGT1300ジュニアのオーナーも、イタリア生まれのおてんば娘のとりこになった。手塩にかけてレストアし、あこがれのGTA仕様にカスタム。魅力が倍増したおてんば娘との至福の時間を楽しんでいる。

【1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア Vol.5】

【画像16枚】メーターはフラットではなく砲弾型(通称おっぱいメーター)。GTAにはない仕様だが、あえて温存。「段付き、おっぱいメーター、GTAルック」という自分好みを網羅!

ボルトやブラケット類にはすべて再メッキが施されたエンジンは、フルレトアされたボディに負けない輝きを放っている。完成後は7000rpmを超えてなお勢いを増すエンジンのフィーリングを味わいに、しばらくワインディング通いの日々を送る。当初計画したクーラーの装着はすでに眼中になく、夢はエンジンのポテンシャルアップ。

「1300のショートストロークの良さを生かしつつ限界までボアアップ。想像しただけでワクワクします」。とオーナー。最愛の「ジュリ子」をもっと魅力的にしたい。すっかりアルファロメオの魔力にとりつかれた様子だ。



>>ホイールは、GTA純正となるカンパニョーロ製マグネシウムホイールのレプリカモデル。材質はアルミだがデザインは大いに気に入っている。


OWNER

「しょっちゅう壊れる」という巷の評判に一時は購入を断念するも、10年前に念願のアルフィスタの仲間入りを果たした。「決断できたのは富松さんの『面倒ならみるよ』の一言のおかげ」と話す。おてんば娘とワインディングを駆けるのが今一番の楽しみとのこと。
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主要諸元 SPECIFICATIONS
1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア

● ボディ:フロントまわり&アウタードアハンドルGTA仕様
● エンジン:AR105型、10548カムシャフト
● 吸気系:ウエーバー40DCOE
● 排気系:ステンレスタコ足&マフラー
● 駆動系:OS技研製LSD
● サスペンション:KONI製ショック&ローダウンサス
● タイヤ:ダンロップ ディレッツァ スポーツZ1スタースペック 195/60R14
● ホイール:GTAレプリカ
● インテリア:ナルディ製ステアリング、天井張り替え、ドアパネル自作

【4】から続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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