親子仲良くカーライフ。並んだクルマはどちらも・・・【1】親子で楽しむ2台のツーフォーティー 

並んだクルマはどちらも「ツーフォーティー」

       
S30の型式名を持つ初代の日産フェアレディZは、北米でダットサン240Zの車名であることはよく知られている。そして日本のS13日産シルビア(180SX)は、北米向けに2.4LのKA24E(DE)型エンジンを搭載して、240SXの車名になっている。父親の愛車が240Z、娘が240SX。2台の「ツーフォーティー」に乗って仲良くカーライフを楽しんでいる親子をたずねてみた。

【ニッポン旧車の楽しみ方 第43回 親子で楽しむ2台のツーフォーティー Vol.1】

 小さいころから子供と一緒にクルマを楽しめば、大きくなってからは親子仲良くカーライフ。日本でもよく見かける光景だ。アメリカで日本旧車ライフを楽しむ仲良し親子、ウィル・インスキップさんと娘のサラさん。愛車を脇に置きニコニコと微笑んだ。

 子供のころから機械がなんでも好きだったというインスキップさんはアメリカ田舎育ちのご多分にもれず、身の回りにあったクルマが遊び道具だった。16歳で免許を取って、手にしたクルマは1966年式シボレー・エルカミーノ。高校では自動車整備の授業があったという。どうやら日本でいうところの技術家庭科のような位置付けらしい。生徒自身や近所の人たちが持ち込んだクルマを教材にして、整備や修理の実習をする。インスキップさんもトランスミッションのリビルトや板金塗装にいたるまで授業で経験をした。卒業してからは1969年式フォード・マスタングや1968年式シボレー・コルベットなどアメリカンクラシックを所有し、レースカーにも手を染めた。


>> 【画像13枚】「一度ホンダ車のエンジンを触ったことがあるけど、FFだったしエンジンの回転方向とか、考えているうちに何だかよく分かんなくなっちゃった」と話すサラさんなど


「10年くらい前ですね、Zへ移りたいと思ったのは。実は子供のときに近所で240Zに乗っている人がいて、ずっと好きだと思っていたから」
 と言ってから「アメリカンV8に飽きていたのかもしれないな」とインスキップさんはつぶやいた。






>> 室内は驚くほどきれいだ。ダッシュボードなどの樹脂部品はまるで新品の輝き。「これでも掃除機で掃除しただけなんだよ」とインスキップさん。トランスミッション載せ替えの際には、ATセレクターの場所はそのままMTシフトレバーに置き替えることができそうだ。「ペダルの交換も難しくないと思ってます」と余裕しゃくしゃくの様子だった。



【2】 に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年6月号 vol.187
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

親子で楽しむ2台のツーフォーティー(全4記事)

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text & photo : HISASHI MASUI/増井久志

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