これまで7〜8台のY31セド・グロ&シーマに乗ってきた生粋のマニアが選んだセダン【3】1989年式 日産 セドリック セダン V30 ターボ ブロアムVIP

先進のメカニズムを搭載して、次の時代を見据えた高級車

       
【 1989年式 日産 セドリック セダン V30 ターボ ブロアムVIP Vol.3】

【2】から続く

 Y31は、ガソリンエンジンは全車V6で、3L SOHCターボのVG30ET型を筆頭に、同自然吸気のVG30E型のほか、2Lはターボが新開発のVG20DET型、自然吸気がSOHCのVG20E型を用意。また、2.8L直列6気筒ディーゼルのRD28型もラインナップされた。トランスミッションは、前期は4速ATが基本だったが、後期ではVG20DET型搭載車に世界初の5速ATをドッキング。さらに高水準な走りを実現したのである。なお、4ドアハードトップは1991年6月にY32へ移行したが、4ドアセダンは大掛かりなマイナーチェンジを施して継続販売。長らく公用車やハイヤーとして活躍した。

 オーナーは、これまで7〜8台のY31セド・グロ&シーマに乗ってきた生粋のマニア。なかでもセダンが大好きで、現在の愛車で4台目。この個体を昨年友人に譲ってもらうまでは、後期のY31セダンに乗っていたそうだ。ちなみにこの個体は、本革シートを装備するスーパーセレクションⅢ仕様。これはオーナーが長年あこがれていたものだそうで、「一生乗ります」と永遠のパートナーを宣言した。


>> 【画像18枚】シート位置を2名分記憶するマイコンパワーシートも装備する運転席など。取材車両はメーカーオプションを組み合わせたスーパーセレクションⅢ仕様のため、本革シートとなる



>> VG30ET型は新開発のハイフローターボを採用し、低回転から高回転まで優れたレスポンスとパワーを発揮してくれる。


OWNER’S VOICE/Y31のほか、F31レパードも大好き!



「Y31はもういいかな……と思って手放すんですが、結局寂しくなってまた買っちゃうんですよね」と、これまでの経験を話すオーナー。本文中で触れたとおり生粋のY31マニアだが、ほかにF31レパードも大好きで、前期/後期合わせて数台乗り継ぎ、現在も前期アルティマを所有しているそうだ。
 とはいえ、Y31を通じて知り合った仲間はかけがえのない存在で、「公私ともに支えていただき、みなさんには大変感謝しています」と述べた。



1989年式 日産 セドリック セダン V30ターボ ブロアムVIP(Y31)


Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4860×1720×1400
ホイールベース(mm)  2735
トレッド前/後(mm) 1445/1460
車両重量(kg)  1520
エンジン型式  VG30ET型
エンジン種類 V型6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 8.3:1
最高出力(ps/rpm) 195/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 30.0/3200
変速比 1速2.785/2速1.545/3速1.000/
4速0.694/後退2.272
最終減速比 3.700
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/65R15(前後とも)
発売当時価格 428.3万円




初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1989年式 日産 セドリック セダン V30 ターボ ブロアムVIP(全3記事)

関連記事:セド・グロvsクラウン頂上決戦

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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