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2019/06/16更新

芸文社

「Z」50年の歴史50YEARS History of Z

日本が世界に誇るスポーツカー、それがフェアレディZだ。「Z」はアルファベット最後の文字で、「究極の」、「最高の」フェアレディを意味する。1969年10月の発表で鮮烈なデビューを飾ったフェアレディZは、世界中で数々の伝説を生み出した。そして2019年10月、生誕50周年の節目を迎える。スポーツカーの枠を超えて自動車史にさん然と輝く偉業を成し遂げたフェアレディZ、その足跡と果たした役割は!?

 フェアレディZは、フルオープンのフェアレディの後継として1969年10月にベールを脱いだ。四季を通して快適で速い走りを実現するためにクローズドボディを採用した。心臓は上質な2?の直列6気筒で、Z432はS20型DOHC4バルブを積む。海外向けのダットサン240ZはL24型直列6気筒SOHCを積んでいたので、71年10月に240Zを投入。日本専用モデルの240ZGも設定する。74年1月には後席を加えた2by2を送り込んだ。

 78年8月、2代目のS130系フェアレディZへとバトンタッチ。2?モデルに加え、2・8?のL28E型エンジン搭載の280Zが登場する。80年秋にTバールーフを加え、82年10月にはターボ搭載車も誕生した。83年9月には3代目のZ31フェアレディZがデビューしている。搭載するのはVG系のV型6気筒SOHCターボだ。最初は、2?エンジンの200ZXと3?エンジンの300ZXが用意された。85年11月にRB20DET型直列6気筒セラミックターボ搭載車を送り込んだ。

 3ナンバーボディーのZ32300ZXに世代交代するのは89年7月だ。4代目は最先端のメカニズムを積極的に導入した。エンジンは3?のVG30DE型V型6気筒DOHCとDOHCターボだ。サスペンションは4輪マルチリンクで、4輪操舵のスーパーHICASも採用している。92年夏には爽快なコンバーチブルを仲間に加えた。

 21世紀のフェアレディZは、02年夏にベールを脱いだ。Z33と呼ぶ350ZXで、03年にロードスターも追加している。08年暮れに6代目が3・7?のV型6気筒DOHCで登場。現在も第一線で活躍を続けている。

1969年11月 S30フェアレディZ発売

 69年10月18日、記念すべき新世代のスポーツカーが誕生した。車名は「フェアレディZ」で、ロングノーズにファストバックの流麗なクーペボディを採用している。エンジンは上質なパワーフィールの直列6気筒だ。日本は2?だけの展開で、L20型SOHCを主役とした。だが、フラッグシップのZ432はGT-R譲りのS20型DOHC4バルブを積む。71年11月、2.4?のL24型直列6気筒エンジンを積む240Zシリーズを国内市場に投入した。日本専用モデルの240ZGは、Gノーズにオーバーフェンダーの精かんないで立ちである。74年には2by2を仲間に加えた。

1976年7月 S31にマイナーチェンジ

1978年8月 S130フェアレディZ発売

 大ヒットを飛ばしたフェアレディZは、78年夏に2代目のS130フェアレディZになる。厳しい排ガス規制を乗り切るため、キャブに代えて電子制御燃料噴射装置のEGIを装着した。また、2?モデルに加え、2.8?のL28E型直列6気筒SOHCエンジン(155ps/23.5kg-m)を積む280Zも登場。エクステリアは初代モデルの流れを汲むダイナミックなデザインだ。4輪ストラットのサスペンションのリアは新設計のセミトレーリングアームとなり、パワーステアリングも標準装備とした。80年秋にTバールーフが加わり、82年10月には待望のターボ搭載車が誕生する。

1981年10月 マイナーチェンジ

1983年9月 Z31フェアレディZ発売

 83年9月にモデルチェンジし、Z31フェアレディZが登場する。3代目はデザインもメカニズムも一新し、長いノーズの先端にセミリトラクタブル式ヘッドライトを装備した。エンジンは新世代のVG系V型6気筒SOHCターボだ。2?の200ZXと3?の300ZXがあり、3?のVG30ET型エンジンは230ps/34.0kg-mを発生する。ATは4速に進化した。84年8月にTバールーフを復活させ、85年11月にはRB20DET型DOHCに世界初のセラミックターボ採用の200ZRを投入。86年秋には外観を大きく化粧直しし、VG30DE型V6DOHCの300ZRを設定する。

1986年 マイナーチェンジ

1989年7月 Z32フェアレディZ発売

 平成が始まった89年の7月にZ32フェアレディZがベールを脱ぐ。4代目はヨーロッパの一流スポーツカーを超えることをめざし、最先端のメカニズムを意欲的に導入した。また、ボディサイズも小型車枠を超えたワイドボディとなっている。エンジンは3?のV型6気筒DOHCだけに絞り込み、NAとツインターボの設定だ。サスペンションは4輪とも革新的なマルチリンクで、これに4輪操舵のスーパーHICASを組み合わせている。92年夏にオープンモデルを復活させ、その後は安全対策に意欲的に取り組んだ。生産を終了し、休眠するのは2000年のことである。

1992年 コンバーチブル発売

1998年10月 マイナーチェンジ

2000年12月 Z32販売終了

2002年7月 Z33フェアレディZ発売

 カルロス・ゴーンの号令のもと、新世代のZ33フェアレディZが登場するのは2002年7月である。日産リバイバルプランのけん引役として350ZXが登場し、新たなZ神話の幕が開いた。デザイン、コンセプトともに初代に立ち返り、2シーター、NAエンジンだけの設定としている。FR-LプラットフォームによるFMパッケージを採用し、空力性能も磨いた。エンジンは3.5?のVQ35DE型で、6速MTとマニュアルモード付き5速ATを設定する。03年11月にロードスターを加え、04年1月には生産拠点を栃木工場に移管。07年1月にはエンジンをVQ35HR型に換装した。

1996年1月 マイナーチェンジ

1996年2月 マイナーチェンジ

2008年12月 Z34フェアレディZ発売

 2008年12月に6代目のZ34フェアレディZが発売された。高性能化がトレンドとなっているためエンジンの排気量を200cc増やし、3.7?のV型6気筒DOHCとしている。また、運動性能を高めるため、先代よりホイールベースを100mmも縮めた。エンジンはV36スカイラインクーペと共通のVQ37VHR型だ。VVELを採用して336ps/37.2kg-mを発生する。トランスミッションはシンクロレブコントロール採用の7速ATと6速MTだ。09年10月には電動開閉式のトップを備えたロードスターを追加する。また、専用チューンを施したNISMO仕様も登場した。