純正ラインを崩さぬ美的観念で大胆不敵なスラムドを遂行!【画像9枚】シビアなセッティングに対応するエアサス、USらしいタンカラーのレザー内装、北米仕様のマニア垂涎ポイント多数など、気になる全容はココから!「『ブレードランナー』とか『アキラ』とかちょっと昔の未来感が好きなんですよ。だからこのSVXのほかに、初代インサイトも持ってます(笑)。クルマの外観はこのままで気に入っているので、あえてフルストックのまま足回りにだけ手を入れました」
以前から、レトロフューチャー感タップリのアルシオーネが気になっていたというオーナー。
程度の良いサンルーフ付きに限って探していたところ、出てきたのはなんと北米仕様の’94年型SUBARU SVXだった。
こうして、期せずして左ハンドルのオーナーに。
ちなみにSVXは、インプレッサやレガシィといったほかのスバル車とも足回りが異なるため、車高調すら探すのに苦労する個体。
そんなレア車でも、現物を見てボルトオンエアサスを製作してくれるエアフォースをインストールしている。
足元には、19インチのGMR CH-3というアメ鍛をツラウチでセット。
リアフェンダーはアーチトップがフラットとなる独特な形状で、ホイールに大きく被らせ、迫力満点なスタイルを完成させているのだ!
>>左ハンドルの明るいタンカラーのレザー内装が北米仕様の醍醐味。ダッシュにはアルカンターラが使用されるなど、高級感あふれる作り込みだ。若干傷みが出始めているため、近い将来レザーシートのレストアも考案中とのこと。
>>独特な灯火類や左ハンドルだけが北米仕様の醍醐味ではないゾ。マイル表示のスピードメーターも醍醐味の1つ。
>>エアコンの温度設定表示も華氏表示となる。北米的ディテールが運転席周りには満載だ。
>>国内仕様では数が少ないとといわれているサンルーフ装着車が多いのも北米仕様の特徴だ。
>>前後ともストラットとなるSVXの足回りは、当然既製品が存在するわけもなく、エアフォースに純正ストラットの現物を送って加工してもらいエアサス化。キットの取り付け&セッティングは、地元のタイヤ館で行ったとのこと。
>>19インチのGMR CH-3は、フロント9.5J IN38、リア9.5J IN30。この巨大リムをフェンダーツラウチに収めつつ、ストラットに干渉しないようにミリ単位でオフセットを調節することで、この車高とスタンスを実現している。
>>細かな部分だが、リアガーニッシュの文字が国内の「ALCYONE SVX」に対して、北米仕様は「SUBARU SVX」となるほか、リアウイングの高さが国内仕様よりひと回り低いんだとか。こういった北米仕様ならではのディテールもそのままストックをキープしている。
>>心臓部ともいうべきコントロールユニットやバルブユニットなどは、コンプレッサーやエアタンクなどとともにリアトランクに設置。スーパーパフォーマンスキットで4輪独立とし、ハイパフォーマンスなアシを実現している。
>>以前はインプレッサ乗りだったというオーナー。今は激レア北米仕様車で至高のロワードを極めている。
『カスタムCAR』2019年6月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:SUBARU SVX/1994年型
SOURCE:エアフォースサスペンションジャパン