足元で鈍く輝きを放つボイドが、ただならぬオーラを放つ1台がご登場! このミドルサイズバンのオーナーは、自身が経営する会社の社用車をハンドメイドでイジりまくってきた筋金入りのカスタムフリークで、タウンエースにもオーナー独自のハイセンスがビンビンに詰まりまくってますヨ~☆
これまでハイエース、プロボックスとお仕事グルマの定番モデルをカスタムしてきたオーナーが、次なるベースとしてチョイスしたのは現行タウンエース・バン。ハイエースよりもひと回りコンパクトなので狭い場所もスイスイ走れ、プロボックスよりも荷物がたくさん積める。実用性のバランスが取れた「お仕事グルマの人気者」だ。しかしながら、カスタムシーンにおいてはニッチな存在。そんなスキマベースを「自分流」のカスタムコンセプトでいじり倒したのがこのお姿というワケだ。
このタウンエースを語るうえでご理解いただきたいのが、現行国内版のタウンエースにはパネルバンの設定はないという点。あまりにも自然なスライドドアとリアクォーターウインドーの窓埋め処理は、“タウンエースに純正パネルバンがあったのね”と、誤解してしまうほどのクオリティ。この段差のないフラットなルックスを実現するため、前側と後ろ側で鉄板溶接とペイントを使い分ける。このコダワリのフィニッシュが、あまりにも自然なパネルバンルックを完成させた要因だ。そのほかにも純正ボンネットをスムージングしてライト上部からグリルにかけてのプレスラインを新規で作成するなど、「タウンエースでココまでヤル!?」ってなカスタムテクを全身にフル注入。
バンパーなどの各部をラプターライナーによる粒の荒い塗装で引き締め、廉価グレード風な商用車イメージをアピール。そしてトドメにギャップが満点、当時もののボイドをさらりと投入。絶妙ロワードを施した車高も相まって、アメリカンフレーバーただようタウンエース・パネルバンが完成。2019SBM関東で本誌賞をかっさらっていったのだった。
オーナーったら、こんなクールなクルマが社用車なんて、毎日の仕事も楽しくてしょうがないでしょ~ねっ♪
【画像14枚】派手さ控えめなれど低グレードバンらしからぬインテリア!絶妙な車高にも注目!全貌はこちら!>>純正タウンエースのフェイス周り。ボンネットを横にえぐりこんだプレスラインの段差と大きなエンブレムがデザイン的にすこーーしイマイチ……
>>そこで、まずは純正ボンネットのエンブレムとグリル上部の段差、ウォッシャーをスムーズ。マークXの純正エンブレムをさりげなくグリル中央にセットして、スタイリッシュなフェイスに仕上げた。
初出:カスタムCAR 2020年1月号 Vol.495
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Base Car:2014年型 タウンエース・バンDX