家庭ではシングルパパとして日夜奮闘中のオーナーだが、ひとたびワッパを握れば、愛娘の名前をニックネームに刻み、ステンレス製の秀作モダンパーツで全身を包んだ中型ダンプで残土や砕石を運ぶ忙しい毎日を送っている。
ワインレッドメタリックで染め上げたキャブ回りは、大型パーツを惜しみなく投入。ルーフエンドから伸びる8角キャブロケットや角パイプ基調で造作された舟型バイザー、大ぶりなバスマーク、パンチング加工されたサイドスリットを擁するラッセル戻しバンパー、モダン指向のキャブハシゴなど、電飾ボックス+カラーパネルの構成で統一されており、ナイトシーンを強く意識した演出で愛車を華やかに装う。
一方、カサ上げしたプロテクターも最上部を電飾ボックス化。直下にクラブ名を入れたテーパーアンドンを設置。砂切りを配したケツブタとサイドバンパーは、ブーゲンビリア柄のエッチングステンを鏡面で額縁仕様とした意匠に統一し、ボディ回りに見どころを備えている。また、リア左右の角テールを3連で仕込んだテールボックスは、小ぶりなバイザーを備えた凝った造り。大小さまざまな工夫を凝らして、バランス的に難易度の高い中型ダンプをオリジナリティ十分で超絶スタイルを獲得している。
【写真6点】秀作モダンパーツで全身を包む。カミオン2013年10月号トップアートをもとに再構成