若桜丸は、鬼グリルの最終ドルフィンをベースにした車齢21年、走行距離100万kmを突破したダンプだ。
下段にパンチング仕様の筒出しステンレスを並べた平型バイザーや、十分な張り出しを誇る角おこしパイプのミラーステーを筆頭に、キャブ回りには、実力派ファクトリー・西口鉄工が手腕をふるった大型パーツ群が目白押し。フェイス回りの見どころは、キャブボトムを引き締める舟型バンパーと、テーパーがシャープなバスマーク。クリアのウインカーレンズやいすゞ840ヘッドライトなど、ツウ好みなディテールメイクが印象的だ。
一方の荷台回りは、バラ柄のエッチングステンレスでベッセルを華やかにアート・アップ。スリットやルーバー風のアレンジが秀逸な巨大プロテクトップも、見逃せないビューポイントだ。そのほか、鏡面素材の額縁を組み合わせたサイドバンパーや、3連角テールを3か所に設置したリア下回り、「青×赤フチ」のカラーリングが冴える1枚タイプの泥除けなど、アンダーセクションにも、バラエティに富んだ見どころを用意。目の肥えたアートファンも納得の美麗スタイルに脱帽だ。
【写真6点】最終型のモダンドルフィン。カミオン2012年8月号トップアートをもとに再構成