仕事車らしいシンプルさのなかに、美しいナイトシーンを秘めたエクステリア。平ボディの上に箱を載せたオリジナル架装は、ハンドメイド。仕事に適したクルマを追求した結果、たどり着いたスタイルだ。オーナーが内装を依頼したのは、釧路のショップとして知られている中久保テント。紺のロイヤルクラウンを全面に敷き詰め、落ち着きと高級感を感じさせる空間に仕上げている。名店といわれるだけに、柄合わせ、細部の仕上がりなど、プロならではの技術が光る。
そんな室内を一層豪華にみせているのが天井のシャンデリア。大き過ぎない40cmというサイズも、グッドチョイスといえる。また、前後のシートやドアインナーはビニールでフルカバーされ、実用性という面にも十分配慮されている。さらにフロアには、特注のラメ入りビニールマットも敷かれるなど、実用性とアートを高次元で融合した男の城といえるだろう。
【写真2点】ザ・実用派仕様。2009年4月号男の城をもとに再構成