素材から寸法、ディテールの仕様まで、そのすべてを実力ファクトリーの石倉板金に一任したという造りボディは、その美しいスタイルや高い剛性はもちろんのこと、ガゼットやロッカーレールに上質のメッキ素材を用いるなど、ディテールのハイクオリティぶりに目を見張らされる。
ウロコステンレス仕様のリア観音扉や、計24発におよぶ筒出しテールの魅力も十分で、現在は、ウイングに並べた小型アンドンに次々と地名アンドンを収めているところだという。
一方のキャブ周りは、アートフレンド製の秀作パーツでフル武装。なかでも、戦闘機を彷佛とさせる斬新なフロントバンパーは、ボトムエンドにストロボを内蔵した筒出しステンレスを備えるなど、その奇抜なデザインが見どころ。
またキャブトップにも、電飾ボックス化を図ったミラーステーや、電球を収めた筒出しステンレスを多投した3段平型バイザーを組み合わせるなど、独創的なワンオフパーツを積極的にラインナップ。そのほか、蛍光灯を忍ばせたミラーステーのブレ留めや、左右に青いLEDを並べた菱型デザインをあしらった角おこしパイプ仕様のハシゴなど、ナイトシーンの演出力を強力するパーツ群も充実している。
現在は、伝統的な関東風スタイルへの転換を図るべく、フロントバンパーをキャデラックタイプに変更するほか、箱上にバスロケットを搭載するなど、大胆なリメイクを実施中。その完了時には、まるで違うクルマに生まれ変わっているハズだ。
【写真6点】二大巨匠の競演!カミオン2008年8月号トップアートをもとに再構成