自由な旅、自由な暮らし、あるいはノマドワーカー。そういった切り口から語られるのが、「バンライフ」だ。しかし決して、小難しく考えることはない。単純に自分の「好き」なものをラゲッジに積み込もう。気の向くままに「野遊び」すれば、それが「バンライフ」だ。ここではバンライファーとして有名な YURIEさんをご紹介しよう。YURIEとバンライフ 鮮やかな緑が広がる自然豊かなフィールドにクルマを停め、チルアウト。柔らかな木漏れ日に照らされたほんの少しレトロなバネットは、インスタグラマーとして活躍するバンライファー、YURIEさんの愛車。行きたい場所、見たい景色を探して、どこまでも一緒に走ってくれる相棒だ。
いわゆる普通のバンであるサンシー号(バネット)の内装は、彼女によって “秘密基地” のような空間へと作り変えられた。車内で寝られる実用性に加え、「自分の好きなモノ」をいっぱいに詰め込んだ、最高の贅沢スペースだ。肩の力を抜いた自分流のスタイルで、至福のバンライフを満喫するYURIEさん。旅の相棒サンシー号に乗って、今度はどこへ行こう!?
インスタグラマーとして ただソト遊び好きとして
クルマで寝泊まりをしながら、気ままに旅をする「バンライフ」。レジャー、日常からの脱出……。目的は人それぞれだが、そこに共通するのは「自由さ」と「自分らしさ」だ。
日本にも、そんなバンライフを実践する女子バンライファーがいる。彼女の名前は、YURIEさん。12万人以上のフォロワーを持つインスタグラマーだ。
もともと自分流のスタイルでテントキャンプを楽しんでいたが、仕事が忙しくなると同時に、キャンプに出かけることが難しくなった。
「だったら、クルマで寝ればいいじゃん」。
大量のギアを使用するキャンプから、コンパクト化、フットワーク重視の考え方へと変化していく中、その究極形と言えるバンライフに惹かれたのは自然な流れだった。そして、昨年初夏に中古のバネットを購入。「ヴァナゴンへの憧れもあったけど、日常の足、キャンプ、旅まで1台で使えるバネットが、一番自分に合ってるなって。デザインもレトロでかわいいし」。
フルノーマルだったバネットは、すぐに“YURIE流”にアップデートした。「’70年代のファッションやカルチャーが好き」ということで、まずは缶スプレーでボディにクラシカルなサイドラインをペイント。車内の天井にはウッドを張りめぐらせ、木製のリンゴ箱の上にベッドも作った。クラシカルなカーテン、ヴィンテージキャンプギア、車内を飾るテナントや小物類。 「グッズを購入するのは、古着屋、雑貨屋、海外旅行の蚤の市、ネットとか。ハヤリとかこだわりとかはとくに意識しないで、行った先々で自分がいいなと思った物を購入してます」。
バネットの車内は、まさにYURIEさんの好きを詰め込んだ“宝箱”。
「いつかはサンシー号でダンナさんと日本1周したいです。」
自分の好きな物をたくさん載せた愛車と共に、キャンプや旅へ。いつでも自然体で、自分らしく、自由に。YURIEサンのバンライフは、これからも続いていく。
【画像15枚】室内インテリアや小物アイテムなど、「好き」を突き詰めた”YURIE流”のバネットの詳細はこちら!YURIEさん>>アウトドアイベントの企業ブースのスタイリングや企業PRムービーのスタイリング&出演など、企業コラボも多数こなす。2017年2月には著書『THE GRAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~』(KADOKAWA)を出版。さまざまなフィールドで活躍している。
初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.03
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Base Car:2010年型 バネット
オーナー:YURIE(東京都)