コレ全部、スカイラインの顔なんです!|日産・スカイラインGT-Rを愛する男 中村実浩 Vol.3

壁にはS54からケンメリまで、9本のフロントグリルが掛けられている。特にハコスカ用は豊富で、マスクの移り変わりを知ることもできる。

       

オリジナルの状態を後世に伝えることが使命と語るオーナー

7年という歳月をかけてコツコツと自分で仕上げたこのクルマの功績と意義は、多くの人に認められることとなる。

『伊香保おもちゃと人形自動車博物館』で2009年に開催された、第一回伊香保コンクール・デレガンス・ジャパンにおいて、審査員の満場一致で総合優勝に選ばれたのだ。





 中村さんはこのクルマを、「自分のものであって自分のものではない」という。

それは、多くの人の協力なくして仕上げられなかったことも大きいが、〝本物〟を後世に残し伝えることができるクルマだからだ。

それが「複数のクルマを持つことができて、部品も持っている自分の使命。

日本の自動車文化にも大きな意味を持つ」と中村さんは語る。





ミッションはオプション含めて15機ほど保管。

前期型に搭載されていた3分割のAタイプのほか、後期型の2分割のBタイプもある。





ガレージ1階奥には、S20型が2機、L20A型が1機あり、このほかL型各種が4機、G18型とFJ20型が各1機も別の場所にストックしているという。





これは中村さん自作のエンジンベンチ。

テストが行えることはもちろん、キャスター付きで移動もOK。





ダッシュボードもアッセンブリーで保管。

S54、ハコスカセダン、ハコスカハードトップと、ひと通り揃っている。





こちらは棚に並べられたデフ。

R192が5機、R180も2〜3機確保しており、“お宝”といわれるオプション関係も所有する。




長谷見仕様の実車GT-Rのトランク部分を切断し、収納庫にアレンジ。

移動できるようキャスターが付けられているのはアイデアものだ。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:RINO CREATIVE/リノクリエイティブ photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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