イタリア生まれのデザインをまとった国産車。名前もセダンの伊語「ベルリーナ」に|68年式 ダイハツ コンパーノ・ベルリーナ 1000 2ドア スーパーデラックス Vol.1

       

「ベルリーナ」というおしゃれな名称が与えられたイタリア生まれの和装セダン


 今、改めて思う。

それは「ダイハツは、セダンを造るのがとても上手だった」ということ。

その理由はコンパーノの車種ラインナップの展開の仕方にある。

1963年5月にコンパーノバンがデビュー、翌月ワゴンが加わった。

ともにリアハッチを持つ3ドアボディで、デザインはイタリアのカロッツェリア、アルフレッド・ビニヤーレが手がけた。

そのバンボディをベースに、ダイハツ社内でリア回りの造形を変更。

丸みのあるルーフを持つ、美しいフォルムのセダンに仕立て直したのだ。

イタリアで生まれ、日本ではぐくまれたこのノッチバックは、イタリア語でセダンを意味する「ベルリーナ」というおしゃれな名称が与えられた。




前後シートとドア内張りなどの内装は、アイボリーで統一。




シリンダーに鋳込まれたダイハツのマーク。





フロントフェンダー下部とトランクリッド左のエンブレム。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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