ベンチシート、4速コラムシフト、6人乗り。部品取り車が一転、ファミリーカーに|69年式 マツダ ルーチェ 1500 デラックス Vol.2

       

発売当時のカタログから抜け出したような雰囲気で甦らせた

 オーナーである鈴木さんが、今回の取材車両であるルーチェ1500デラックスを手に入れたのは、2008年春のこと。

部品取り車としての購入だった。



「私が同じ初代ルーチェのバンを持っていて、それをレストアするために部品取り車を探していました。

たまたま九州でセダンを見つけたので購入。

売り主もクルマ屋さんだったので、輸送会社に群馬まで送ってもらいました」

 あくまでもバンのほうを生かすため、部品さえ確保できればいいと考えていた鈴木さんだったが、セダンが到着してじっくりとクルマ全体をチェックしてみたらビックリ。

ボディの傷みはほとんどなく、内装も新車と見間違えるほど上質な状態だったのだ。



「到着した時にはボディにツヤはなく、全体にホコリをかぶっていました。

でもこれほど程度がいい個体に出合ったことも何かの縁だと思い、方針を転換。

このセダンのレストアを先にすることにして、バンは後回しにしました」


68年のマイナーチェンジでデザイン変更された純正ホイールキャップを装着。

今回の撮影のため、オーナーが当時物のバイアスタイヤを用意してくれた。





取材車両は4速コラムシフト、6人乗りの1500デラックス。

インストルメントパネル全体の造形は前期型と後期型で変わりはないが、スイッチ類をはじめとして細かなデザインが異なっている。





リアパネルのエンブレム


写真の後期型では右にスピードメーターがあるが、前期型では左にスピード、右にコンビネーションメーターの配置だった。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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