R34GT-Rを売ってまで欲しかった! 若い頃にあこがれたスカイライン|67年式 プリンス スカイライン 2000 GT-A Vol.3

       
元気よく走るクルマが好きだったオーナーの奥山好幸さんは、若い頃、S54スカイラインに憧れた。

110サニーなどさまざまなクルマに乗った後、PA30グロリアに出合う。

PA30の整備を任せていたのが、プリンス系旧車専門店のプリンスクラフト。

クルマのメンテナンスでショップへ何度も通っているうちに、店頭で販売していたS54Aが気になるようになってきた。

その時は普段使用するクルマとしてR34スカイラインを所有。

ニスモチェーンで他では得られない性能を誇る。

そんな当時世界最高のクルマに乗っていながらも、40年前のスカイラインが気になる自分を発見した奥山さんは、ついにS54Aを購入することに。

その数年後にはR34を売り、S54Bも購入。

2台がガレージに収まることになったのだ。



  「若い頃は選べるほどクルマがなかった。

今はこれだけ高性能なクルマがたくさんあって幸せだ」という奥山さん。

それでも憧れのクルマは、今も昔も同じ、若い自分が見ていたS54スカイライン。

これからも、きっと変わることはないだろうと語っている。





押し出しの強いフロント形状はスカイラインスポーツから引き継がれたもの。

この後のスカイラインにも受け継がれていく。

グリルはⅡ型の縦ラインに対してⅢ型は横ラインになった。





ウエーバーのツインチョークを1個装備したG7型エンジン。

キャブには燃料を多く出すようにセカンダリーを付け、4200〜4300rpmあたりからターボのような加速を得るようにチューン。




センターパネルには時計、ラジオ。

下に並ぶ4つのボタンは左からヒーターのオンオフボタン、シガーライター(現状はカーナビのソケットが装着)、チョークボタン、ワイパーボタン。





メインキーの上には、ベンチレーターとキー照明が装備。

細かなところにも気が配られ、使いやすさと高級感のある内装。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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