上皇陛下も乗っていたインテグラ! 初のVTECでキビキビ走って楽しい1台| ホンダ インテグラ 3ドアクーペ XSi Vol.3

91年のマイナーチェンジでそれぞれ170ps/155psに向上した。そして、このB16A型を皮切りにさまざまなバリエーションのVTECエンジンが登場した。

       
ご存じかもしれないが、上皇陛下が皇居内の移動に使用していたのがインテグラだった。

グレードは不明だが、ガンメタの4ドアハードトップで、オプションと思われるシートカバーも装着。

くしくも天皇に即位した年にデビューしたインテグラが、退位する年に再び注目を浴びたのだ。


 そんなインテグラを2台乗り継いできた木村昌裕さん。

初めの愛車はブラックのXSiで、スタイリングにほれて新車を89年に購入した。

しかし20万㎞走破してから故障続きとなり、「そろそろ限界かな」と痛感。

MTの他車を検討したが家族の合意が得られず、「同じ車種なら」ということで、約11年前に現在の個体に乗り換えたそうだ。


 木村さんは日野コンテッサも所有する旧車ファン。

それゆえ30年たつインテグラについても「この年代のクルマは電子制御が少ないので、壊れにくく修理しやすい。排ガス装置も耐久性が高く、維持しやすいのではないでしょうか」と分析。

ただし部品供給に敏感で、購入とほぼ同時に多数の新品パーツを入手し、ストックしている。

そして「1台目と違いこの個体は大事に乗っているので、大きな問題はなし。この状態を維持したい」と締めた。


 現在はアシ車としてレガシィに乗っているため、インテグラはもっぱら休日に楽しむ程度。

しかし「1トン強の車重に160psですから、キビキビ走って楽しいですよ」と、軽快な走りを満喫しているようだ。



リッター100psを達成した世界初の可変バルブタイミング・リフト機構を持つB16A型。5速MT車は160psだが、4速AT車は150psにデチューン。








スタイリッシュなフォルムは同時期に販売されていたシビックやCR-Xと一線を画すもの。




取材車両にはオプションのコーナーポールが前後に装着されていた。フロント用はスイッチで操作し、リア用はバックギアに連動して昇降する。




ハチマルヒーロー 2019年 05月号 vol.53(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Rino Creative/リノクリエイティブ Photo:Akio Hirano/平野 陽

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