ホンダ初めてのVTEC、B16A型はインテグラからスタート| ホンダ インテグラ 3ドアクーペ XSi Vol.2

曲面で一体感をもたせたラップラウンドデザインのインパネは、視覚系を上部に、操作系を下部にレイアウトし、視線移動を最小限に抑える設計。

       
ちなみにB16A型は、インテグラのデビュー約5カ月後の同年9月にシビック/CR-Xにも搭載。

そしてVTECエンジンはその後さまざまな改良が施され、低燃費・低排出ガス化を狙ったVTEC‐Eや、3つの領域で吸気バルブのタイミングとリフト量を切り替える3ステージVTEC、連続可変バルブタイミングコントロールを追加したi‐VTECなども開発され、搭載車種を増やしていった。


 このようにVTECエンジン抜きでは語れないインテグラだが、デザインやシャシーでも特徴を打ち出している。

エクステリアは印象深い個性的なマスクを持ち、3ドアクーペと4ドアハードトップを設定。

シビックをベースにしていながら、スタイリッシュかつスポーティーで、なおかつ実用性も高いという3つを高次元でバランスさせている。

ちなみに先代で設定されていた5ドアハッチバックは、コンチェルトが登場したことで消滅した。

一方サスペンションは、ホンダお得意の4輪ダブルウイッシュボーン。

上級クラスに迫るロングホイールベースとワイドトレッドの組み合わせで、優れたコーナリング性能と高速安定性、快適な乗り心地をハイレベルで実現した。



センターコンソールをドライバー側へ傾斜させ、優れた操作性を実現。トランスミッションは全グレードで5速MTと4速ATを用意。


多くのホンダ車に見られるように、サンルーフのスイッチはインパネ右側に配置。その右下にあるのはベンチレーションの開閉レバー。



モケット/ソフトウィーブのバケットシートは異硬度ウレタンを用い、優れたサポート性を実現しつつ疲れにくい設計。


フロントシートバック両端を削ったニーエスケープデザインも手伝い、リアシートの居住性は十分。トリムもモケット張りとなっており、質感も高い。



ハチマルヒーロー 2019年 05月号 vol.53(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text: Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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