世界中で40万台以上販売されたベストセラー!|ユーノス ロードスター Vスペシャル Vol.2

       
重量バランス50対50といった走りへの情熱に加え、マツダ初の4輪ダブルウイッシュボーンを採用。

さらに、パワープラントフレーム(P.P.F.)と呼ばれる6㎜厚のアルミフレームでエンジンとトランスミッション、ファイナルドライブユニットを連結することで、優れたボディ剛性も確保した。



 その高バランスのシャシーに搭載されるエンジンは、1.6L直列4気筒DOHCのB6型。

ファミリア(BG)に搭載されたエンジンをFR用にリファインしたものだが、シリンダーブロック以外は専用設計。

また、ロードスター用は可変吸気システムが備わらずレギュラーガソリン仕様となる。そのため最高出力は120psにとどまるが、約1トンという軽量ボディゆえ、必要にして十分なパワーなのだ。



 ちなみに93年7月にはマイナーチェンジを実施し、エンジンを1.8LのBP型にチェンジ。

さらに95年8月にはECUやギア比などを変更することで、さらに熟成されていった。

そしてロードスターは、2代目へモデルチェンジする98年までの約8年間にわたって販売。

世界中で40万台以上販売されたベストセラーとなった。


スポーツカーの象徴とも言えるリトラクタブルヘッドランプを採用したフロントマスク。しかしライトを上げると、その表情はキュートに。



フロントには今はないユーノスのマーク。


T字型のインパネは、シンプルながらソフトパッドをあしらい質感も高い。Vスペシャルの内装はタンカラーで、ナルディ製のステアリング、シフトノブ、ハンドブレーキレバーが標準装備。



本木目のコンソールボックスカバーは、オプションで設定されていたもの。レアなアイテムだとか。



斬新な形状のドアアウターハンドルも、ボディサイドの特徴的な部分。英国のライトウエイトスポーツカーをイメージさせるディテールだ。


ハチマルヒーロー 2019年 05月号 vol.53(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo: Ryota Sato/佐藤亮太

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