ブリティッシュ・ライトウェイトの新基準をつくったオースチン・ヒーレー 1

様々な動物の愛称で呼ばれるキュートな1台

 本誌読者諸兄の中にも「バルンくん」という絵本をご存じの向きは多いものと思われる。自動車を中心とした作品を描く人気イラストレーター、小森誠さんの作品である幼児向け絵本なのだが、可愛らしくもリアルなタッチで描かれた若草色のオープンスポーツカーが大活躍するお話である。

 そして、主役である若草色のスポーツカーは、あまりにキュートなスタイルから、作者小森氏の創作と受け止められることもあるそうだが、これは実際に存在するオースチン・ヒーレー・スプライトMk-1という英国車。その可愛いスタイルから、母国イギリスでは「The Frog Eyes」。

 メイン市場と目されたアメリカでは「Bug Eye」。そしてスポーツカーによるモータリングではまだ黎明期にあったわが国でも「カニ目」というニックネームで呼ばれるなど、世界中のエンスージアストから熱愛された、スポーツカーの傑作なのである。







ノスタルジックヒーロー 2016年12月号 Vol.178(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hiromi Takeda/武田公実 photo:Daijiro Kori/郡 大二郎

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