日産初のマルチリンク! ジャパニーズスポーツの雄として世界に迎え入れられた|日産 フェアレディZ 300ZX ツインターボ 2by2 Tバールーフ Vol.2

先代のZ31に比べ魅力を増したのがパワーユニット。

新開発の3L V型6気筒ツインターボのVG30DETT型は、基本設計こそNAのVG30DE型と同じだが中身は別物。

ツインターボの吸排気効率を高めるため、V型レイアウトを最大限に利用してエアクリーナーより後方の吸排気経路をすべて独立2系統にした。

つまり、ターボはもちろん、インタークーラーやスロットルバルブ、触媒まで独立したレイアウトになっているということ。

その結果、国産車初の280psと、39.6kg‐mという高トルクを手に入れたのである。



 サスペンションも大きく進化した部分で、4輪マルチリンクを採用。

さらにツインターボには、スーパーハイキャスも採用された。

ちなみに先にデビューしたR32も同じ4輪マルチリンクだが、輸出仕様も含めるとZ32が日産初と言っていいだろう(89年2月にシカゴオートショーで発表)。

ブレーキも強力でフロントに4ポット、リアに2ポットのアルミ製対向キャリパーを装備。

ハイパワーエンジンとそれを確実に受け止めるシャシーで、日本国内はもとより、北米をはじめとする海外でもスポーツカーとして高い評価を受けたのである。



 そんなZ32は約11年も販売されていたロングセラーモデル。それゆえ、改良や車種追加も頻繁に行われた。

まず92年にはオープンモデルのコンバーチブルが登場。翌年には一部改良が行われ、リアスポイラーの形状変更などを実施。

94年にはバージョンS、97年にはバージョンRを追加し、98年には最後のマイナーチェンジが行われ、前後の意匠が変更された。


包まれ感のあるインテリアは、ダッシュボードを強く傾斜させて上部の開放感も確保。初期型ダークブルーパールのボディカラーのみ、ブルー内装となる。



先代よりもヒップポイントが42㎜低くなったシート。オプションで本革も選べた。



リアシートはあくまでも補助的なサイズ。ただし座面が深く、荷物置き場としても便利。



メータークラスター左右にスイッチを配し、操作性を向上。左はエアコンやワイパー、右には灯火系が並ぶ。



2by2はTバールーフのみの設定。2シーターでは標準ルーフも選べた。


ハチマルヒーロー 2019年 05月号 vol.53(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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