ポートにカム、「新車当時に素敵なおじさまがイジってる感じ」がコンセプト｜85年式 トヨタソアラ 3.0GT リミテッド　Vol.2

Nosweb 編集部 2020/03/13

　　　　　　　

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時を超えて輝き続けるスペシャル･トヨタ

オーナーの中根博之さんは免許を取って初めて乗ったのが初代ソアラだった。

しかし当時は維持することで精一杯で、チューニングを行う余裕などなかった。

そこで「あの時やりたかった仕様」を再現すべく、極上コンディションの中古車をベースに、このソアラを作り上げた。

コンセプトは、「このソアラが新車当時に素敵なおじさまがイジってる感じ」。

簡単なようで難しいコンセプトだが、要はむやみに最新のパーツを投入せず、しかも車格に合わせて子供っぽくならないようにイジるということだ。


　作業を担当したのは、名古屋のアンリミテッド。

チューニング・メニューだけを見ればそこまで大規模なものではなかったが、とにかくパーツのフィッティング一つに至るまでクリーンであることにこだわっているオーナーなので、ショップ代表の西桐直人さんは、その期待に応えるべく心血を注いで作業をしたという。

このクルマで特に見どころとなるのがエンジンだ

　エンジンはストックの6M‐GEU型をベースに、フルバランス&ヘッド面研、ポート研磨にカム加工等を行い、フリクションの少ない気持ちのいい仕様を目指してライトチューン。

そこに新品で入手したというソレックス50PHHを組み合わせているのが、80年代チューニングカーらしいチョイスだ。


得も言われぬクリーンさをまとったエンジンルーム。ブルー、ブラック、シルバー、ホワイトが美しく調和する。


ブルーのヘッドカバーがエンジンルームの美しさを際立たせている。20万キロ走った車体とは思えない綺麗さだ。


車体下部に装着された永井電子製MDI。こうした後付けパーツはエンジンルームで変に目立たぬよう、配置場所にも気を使っている。


ミッションはもともとオートマだったが、2・8GTリミテッドの5速マニュアルへと換装。

Nostalgic SPEED vol.003　2014年 3月号（記事中の内容はすべて掲載当時のものです）

text：Takayoshi Suzuki/鈴木貴義 photo：Akio Hirano/平野 陽

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