輸出車だけれどフェンダーミラー! スピードスター・マークIIはカタカナ刻印|84年式トヨタ スターレット Vol.3

北米仕様車はビッグバンパーを装着するが、このクルマは前後共JDMバンパーに交換。コーナーレンズは北米仕様のままなので、独特の顔付きになった。

       

バシッと決まったJDMカスタム アメリカ人オーナーが入れ込む

スターレットを愛して止まないオーナーはエンジンスワップでターボ化しただけでなく外装は日本からパーツを取り寄せ、前後バンパーをJDM仕様に変更。

フェンダーミラーも装着した。とはいえこのクルマをJDM仕様にすることが目的ではないので、灯火類は北米仕様のままというのが、このクルマだけのオリジナリティとなっている。

北米では希少車であるスターレットのカスタムやレストアを行うのは、やはりそれなりに苦労があるらしく、ユージーンさんは常に広くアンテナを張ってパーツを探しているという。

その範囲は全米や日本だけでなく、ニュージーランドやフィリピンまで対象だというから恐れ入る。

しかしそんなネットワークの賜物か、足元に履くスピードスター・マークIIは、カタカナ刻印が入る当時物。日本製パーツへのこだわりは、アメリカ人のほうが強いということの現れとも言えるだろう。



 内外装に機関と、すべてが完璧に仕上げられたこのスターレットは、これが完成形とのこと。今後はホイールを履き替える程度で、気軽に走りを楽しむのだそうだ。




追加メーターを設置せず、ストックのままをキープするインテリア。ミッションはエンジン載せ換えに合わせてT50に変更されている。


赤いスティッチを入れるなど、細かいところにも気を配る。


インテリア各部は赤ステッチのレザーで張り替えられている。こうしたセンスはさすがアメリカのクルマだ。


後席はオミットしシンプルな5点式ロールバーをセット。リア荷室部分までカーペットが貼られ、クリーンな室内を演出。


JDMの象徴ともいえるフェンダーミラー。ここ数年、西海岸の日本旧車乗りの間で定番化してきたアイテムだ。

Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Takayoshi Suzuki/鈴木貴義 photo:Akio Hirano/平野 陽

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