全米のレースで5年連続クラスチャンピオン! かつて北米で圧倒的強さを誇ったBREのピート・ブロックとダットサン|BRE Datzilla 510 Vol.5

       
60年代後半から70年台前半にかけて、全米のレースシーンで勝利を重ねたBRE。チームを率いたのは気鋭のデザイナー/エンジニアのピート・ブロックだ。そんな彼の愛車は、「Datzilla」と名付けられた凶暴なダットサン510だ。
外観は至ってシンプルで、ノーマル風にレストアされたきれいな510程度の印象しか受けないかもしれない。ボディカラーはニッサンの現行車用のもの。中身がホットなので、落ち着いたカラーを選んだそうだ。BREのアイコンとも言えるフロントスポイラーは、当時のレギュレーションでエアロパーツが禁止されていたため、「ブレーキ冷却用ダクト」として装着していたそうだ。
インタビュー取材から、クルマの撮影・取材まで、都合5時間以上ものロングラン取材となったが、終始上機嫌でお付き合いいただいた。クルマの話をしている限りは、ティーンエイジャーのカーガイと変わらない純粋さと情熱を感じさせてくれた。


2012年、ラスベガス郊外にオープンさせたBREショップ。空気力学のノウハウを生かし、ショーカーやレーシングカーを運ぶためのトレーラーの開発・販売も行っている。



ショップでは、フロントスポイラーなどのBREの各種パーツをはじめ、書籍やポスター、Tシャツやキャップなどのグッズを販売する。



Tシャツやスウェットなど、多くのグッズは、日本では、ムーンアイズで入手可能だ。


510や240Zの隣には数台のシェルビー・デイトナ(デイトナ・クーペ)が並んでいた。こちらもレストアやチューニングが行われる。


510や240Zなどのレストアも行っている。下の510は、ピート・ブロックのドライブで、69年のメキシカン1000ラリーに出場したマシンそのもの。これからレストアをしていきたいということだ。


バラバラにされた240Zの部品が、ガレージの一角にズラリと並べられていた。


ファクトリースペースの一角に置かれたデイトナ・クーペのモック。理想的なフォルムへとスタイリングを描き直す作業をコツコツと今なお続けている。デザイナーとしての創作意欲は少しも衰えていないのだ。


2013年12月に開催された東京モーターショーの日産ブースにおいて発表されたコンセプトカーのIDxニスモには、そこかしこにBREのマシンをモチーフにしたと思われるディティールが再現されていた。プレスデイに合わせて来日し、レセプションなどにも参加した。

Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Nostalgic SPEED/編集部 Photo : Akio Hirano/平野 陽

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