新旧トヨタDNAの融合。初代カローラに4A‐GEを積んだレストモッド|69年式 トヨタ・カローラ Vol.1

       
現代のテクノロジーをふんだんに盛り込めば、外観は古いままで、過激なハイパワーマシンを造ることは意外に容易だ。しかしベースとして選んだ旧車が持つ雰囲気を生かし、その延長線上で必要にして十分な改造を施してクルマの走りを数ランクアップさせるには、製作者と依頼者のセンスのよさが問題となってくるのだ。

 現オーナーは、今回のKE10カローラを2012年4月に入手。その後、足回りのモディファイやクーラーの装着などを行っているのだが、その話をする前に、もともとのカローラの製作ストーリーを先に伝えておきたい。

関連記事:20バルブ! AE111レビンのエンジンで、ファミリーセダンが強心臓の快適マシンに変身|69年式 トヨタ・カローラ Vol.2
 

 元オーナーは、京都府福知山市にある吉良自動車にカローラを預けて、エンジンスワップをはじめ、パワートレーン系、冷却系、排気系、車体まわりなどの改造を1年半ほどかけて行った。吉良自動車はもともとレースの世界でウデの良さが知られていて、輸入、国産の旧車も得意としているショップ。ワンオフパーツの製作にもたけていて、旧車の改造に関しても、レースカー製作のノウハウをふんだんに投入。新規装着パーツの寸法、取り付け方法や配置など、考え抜いたうえで実車に組み込んでいる。


クーラーの吹き出し口はスカイライン用を流用。レザーステアリングはφ320㎜。



ラインモデルとして最初から存在していたかのように、見事にKE10に収まっているトヨタ4A-GE型20バルブエンジン。しかし随所に苦労の後が見られる。


エアコン・コンプレッサーは軽トラ用を流用した。


Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic SPEED/編集部 photo:Ryota-row Shimizu/清水良太郎

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