5速直結のギアがホットモデルの証!|B110 サニークーペ 1200 GX5 Vol.3

       
B110サニーが登場したのは1970年1月。700㎏台の軽量なボディに、1171㏄水冷直列4気筒OHVのA12型エンジンを搭載。そのB110のホットモデルとして誕生したのが「GX5」だ。その名の通り、GXゆずりのSUツインキャブ仕様のエンジンに、5速ミッションが組み合わされた。しかも、オーバードライブではなく5速直結のギア比を持ち、左手前が1速のヒューランドパターンが採用された。このGX5の戦闘力の高さは、TSレースで大活躍することで実証された。
このサニーのエンジンは、ノーマルのA12型ではなくA15型改1.6ℓを搭載。ボアアップだけではなく、ハイカム(加工カム)なども組み込まれていて、A型エンジンにしてはトルクが出ている仕様となっている。吸排気系のほか、点火系はノロジー製ホットワイヤー(アースコード付き)とウルトラCDIで強化している。


トランクには、レースで活躍したTSマシンをイメージしてリアスポイラーを装着。



足元を引き締めるホイールは、ハヤシストリートの13インチを装着。フロントは6J、リアは6.5J。タイヤはヨコハマDNAグランプリの165/60R13、175/60R13の組み合わせ。フロントの車高調は、ピットロードから発売されているキットを購入して自作。バネレートは4㎏/㎜だ。



前席は、左右ともオートルック製のフルバケットシートに交換。タイトな座り心地で、ホールド性も抜群。



純正タコメーターの前に正確な回転数がわかるようにオートメーター製を追加。スパイ針付きで7000rpmを指している。



ガラスのミッションと呼ばれたF56A型ミッションは、左下が1速のヒューランドパターンを採用する。



グローブボックス下には、ラムコ製の水温、油温、油圧計を追加。

Nostalgic SPEED vol.003  2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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