トヨタの鼓動 若いころに憧れたヨタハチの姿 3

量産車初のディタッチャブル・トップ(脱着式ルーフ)を採用したヨタハチ。

トヨタスポーツ800のオーナー、熊野さんは語る。

「還暦を迎えたのを機に、クルマも私ももう若くありませんが、もう一度若い頃に憧れたナルディのステアリング、RSワタナベのホイール、シビエのヘッドランプという“三種の神器”を付けて楽しんでみようと思ったんです」
貴重な最終型ということもあってノーマルを維持してきたが、ここにきてちょっとだけ若い頃に憧れたヨタハチにイメージチェンジ。無理せずスローライフを楽しんでいる。


ヨタハチのエンジン
エンジンルーム内のコンディションも抜群。エンジンの始動も1発でかかり、アイドリングも安定している。ウインドーウオッシャーのタンクをオリジナルに戻すのと、純正の赤いフューエルホースを探しているとか。
ヨタハチのコーションプレートヨタハチのコーションプレート
エンジンルーム内には、トヨタと関東自動車工業のプレートが装着されている。トヨタの車台番号と、関自の号車番号は一致していないのが普通だ。

ヨタハチの下回り
「下回りが自慢」というだけあって、サビもなく良好な状態。エンジンのクランクケースには空冷のためのフィンが設けられている。近所の整備工場で、日常のメンテナンスや車検整備をお願いしているという。

ヨタハチのクーリングダクトヨタハチのクーリングダクト
フロントグリルの奥には、空冷エンジンの冷却のため、空気を取り込むために手動で開閉するクーリングダクトが取り付けられている。写真は開いた状態。


ヨタハチのオーナー
熊野一則さん(愛知県)
木型製作の仕事をしている熊野さんは、ナルディ用のホーンパッドなどをオリジナルでウッド製を製作。ホーンボタンも取り付けられる凝った作りになっている。


■スペック
トヨタ スポーツ 800(UP15型) 69年式
●全長3580mm●全幅1465mm●全高1175mm●ホイールベース2000mm●トレッド前/後1203mm/1160mm●最低地上高175mm●室内長785mm●室内幅1250mm●室内高985mm●車両重量580kg●乗車定員2名●最高速度155km/h●0→400m加速18.4秒●登坂能力tanθ0.464●最小回転半径4.3m●エンジン型式2U型●エンジン種類空冷水平対向2気筒OHV●総排気量790cc●ボア×ストローク83.0×73.0mm●圧縮比9.0:1●最高出力45ps/5400rpm●最大トルク6.8kg-m/3800rpm●変速比1速4.444/2速2.400/3速1.550/4速1.125/後退5.812●最終減速比3.300●燃料タンク容量30リットル●ステアリング形式ウオーム&セクターローラー●サスペンション前/後ダブルウイッシュボーン・トーションバーばね独立/平行半楕円非対称板ばね半浮動式●ブレーキ前後ともリーディング・トレーリング●タイヤ前後とも6.00-12 4PR●発売当時価格59.2万円

ノスタルジックヒーロー 2010年8月号(Vol.140)掲載

photo:Kazuhisa Masuda/益田和久

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