往年の名レーシングドライバーが集まって真剣勝負! Nosweb.jp Legends Slotcar Race 

       
往年の名レーシングドライバーが集まり、実車ではなく模型でスピードを競う、恒例のスロットカーレースが今年も2月8日に開かれた。第13回『Nosweb.jp Legends Slotcar Race』で、大会名称からも分かるように、今年はノスwebが大会スポンサーとして参画。16人のドライバーが参加して和気あいあいと、かつ真剣にスピードが競われた。

1 関谷 正徳(レイントンマーチ マーチ)
2 舘 信秀(トムス マーチ)
3 見崎 清志(ローラ T290)
4 戸谷 千代三(レノマ マーチ)
5 高橋 晴邦(マッキャンベル シェブロン)
6 寺田 陽次郎(シェブロン マツダ)
7 多賀 弘明(クラウン ローラT290)
8 長坂 尚樹(スピードスター シェブロン)
9 長谷見 昌弘(ミノルタ マーチ)
10 鮒子田 寛(オンワード シェブロン)
11 片桐 昌夫(エバ カンナム)
12 柳田 春人(フェアレディ240Z改)
13 鈴木 恵一(アドバンポルシェ962C)
14 津々見 友彦(ピロビタン ローラ)
15 桑島 正美(クレイジーケンバンド マーチ)
16 和田 孝夫(アドバンMCS)

 また、今回から「Inter Proto Series」も設けられ、実車レースで中心的役割を果たしている関谷正徳やロニー・クインタレッリ親子がこちらに参戦。場内アナウンスをピエール北川が務め、実車レースに勝るとも劣らぬ臨場感で熱いレースが繰り広げられた。
 レースは、グループを3つに分けて6レースを行い、合計周回数を競う方式で行われた。例年、このレースで強い高橋晴邦選手が今回も最多ラップを記録して優勝。トヨタ契約のドライバーとして活躍した晴邦選手は、1968年の全日本ドライバー選手権T-㈵部門のチャンピオン、トヨタ1600GTでデビュー戦のスカイラインGT-Rにひと泡吹かせたドライバーとして知られる天性のスピード派だ。
 晴邦選手と1ラッブ差の2位は片桐昌夫選手が獲得。プライベーターとして60年代のモータースポーツシーンで活躍したドライバーで、スロットカーも片桐選手ならではのエバ・カンナムを使用。こんなスロットカーもあったのか、とファンをうならせ、かつ納得させる車両設定が注目のポイントだった。
 3位は、第1回日本グランプリでクラウンを駆り優勝した多賀弘明選手。レジェンド・レーシング・ドライバー・クラブの最年長者で、日本で最古の歴史を持つモータースポーツクラブのひとつ、TMSC(トヨタ・モーター・スポーツ・クラブ)の初代会長を務めた人物だ。
 勝利者インタビューで「多賀さんに負けた若手ドライバー、なにをやっているのか」という晴邦選手のコメントが、笑いを誘うと同時に、躍動感に富んだ同クラブのバイタリティを伝えていた。


16名のレジェンド・レーシング・ドライバーが参加して開催された2020年の第13回Nosweb.jp Legends Slotcar Race。そうそうたる顔ぶれだが、同クラブのとりまとめ役として尽力しているのが鮒子田寛選手だ。


Noswebのバナーに記念のサインを書き入れる参加したレジェンド・ドライバーの方々。写真は「Zの柳田」「雨の柳田」こと柳田春人選手とそれをアテンドする鮒子田寛選手。ドライバーのサインを求めるファンも多数来場。



優勝した高橋晴邦選手。毎回、打倒「晴邦」を合い言葉に各レジェンドは参戦するもなかなかおよばず。逆に、片桐選手、多賀選手のベテラン2人が2、3位を占めた実績を挙げ「若手はどうなっているのか」と挑発。



エバ・カンナムを操り2位入賞を果たした片桐昌夫選手。次回こそは、と晴邦選手に挑戦状を叩きつけるファイティングスピリットを披露。レーシングドライバーとは、いくつになっても闘争精神が旺盛なようです。



3位の多賀弘明選手は御年85歳。日本で最初にスロットカーがブームとなったのは1960年代後半。現在70歳前後の方がブームの中心層で多賀選手はそれよりも上の世代。お見事です、のひと言に尽きる活躍でした。



VITAによるレジェンドレーシングドライバーレースの開催に貢献する関谷正徳選手はインタープロトシリーズ枠としても参戦。こちらのレースには希少な存在、現役のロニー・クインタレッリ選手が親子で参戦。



主催者枠から芸文社チームも参戦。メンバー全員がスロットカーレースとはほど遠い存在で、当然ながら戦績も下位に。しかし、走らせる楽しさに目覚めたようで、次回以降の活躍に期待が。さて、どうなることやら。


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text : Akihiko Ouuchi/大内明彦

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