タコメーターのレッドゾーンは9500rpm以上! 水冷直列4気筒DOHC|ホンダ S600 2

       

2輪仕込みの高回転エンジン


1965年式 ホンダS600(AS285)


 62年にモーターショーでお披露目されたスポーツ500から、Sシリーズの基本的なデザインは変更されていない。

 英国風オープンカーをイメージさせながらも、やさしい曲線を取り込んだスタイリング。そこには、日本らしい美しさが宿っているのだ。

 そのスタイリッシュなボディに軽快な走りをもたらしたのが、水冷直列4気筒DOHCに4連キャブレターを組み込んだエンジンシステム。等長エキマニが採用され、最高のパワーを引き出すという味付けまでされていた。



 2輪ではマン島TTレースを制覇するなど、それまでの技術力の蓄積が4輪参入へ大きく貢献したのは言うまでもない。どこか2輪を思わせる作りはホンダらしさでもあった。

 タコメーターのレッドゾーンは9500rpm以上となっており、2輪仕込みの高回転エンジン。そして、独特のリア駆動方式など、数々の特徴的な作りが、さらにファンをとりこにする。


リアを駆動させるためのチェーン機構が見える。トランクルームなどのスペースを確保するのに貢献している。


サイドエンブレムは特徴ある筆記体タイプ


ステアリングの製造は当時のテニスラケットメーカーのフタバヤラケットに委託していた。


シンプルなコクピット。タコメーターのレッドゾーンを見ると11000rpmの高回転域まで目盛りが刻まれているのが分かる。


ノスタルジックヒーロー vol.195 2019年10月号掲載(記事中の内容はすべて掲載時のものです)



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text:Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo: Akio Hirano/平野 陽

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