わずか2週間でオープンに! フロントスクリーンも新設計|トヨタ 2000GT ボンドカー 3

       
トヨタ2000GTは強固なX型バックボーンフレームのため、モノコック構造より剛性は高い。

 だが、ルーフを切り取ってしまったので、補強を加えている。また、同じように見えるが、フロントスクリーンやトランクリッドなどを新たに設計。

 ガラスも最初はアクリルをはめ込み、間に合わせている。トノカバーも簡単に被せただけで、収納できる機能は盛り込まれなかった。



 フルオープンへの改造は急ピッチで進められ、わずか2週間で完成させた。撮影を終えた後、1台はヨーロッパに送られた。もう1台は富士スピードウェイのマーシャルカーとして活躍。

 撮影車は、海外から帰国してレストアされ、トヨタ博物館に収蔵されている。



日本楽器(ヤマハ)のピアノ作りの技術を生かした高級なローズウッドのインパネが見事。ステアリングもウッドリムだ。撮影車にはソニー製の通信機器を装備。



中央には5個の丸型補助メーターをドライバーに向けて配置。左から、燃料、油圧、油温、水温、電流計で、メーターは照度調整式だ。トランスミッションはフルシンクロの5速MT、パーキングブレーキはステッキ式。


メーターパネルには、左に9000rpmのタコメーター、右に250km/hのスピードメーターをそなえる。


各種メーターの下にはオーディオがセットされ、その下にはストップウオッチと時計が収まる。




1966年式 トヨタ 2000 GT(MF10)

●全長4175㎜
●全幅1600㎜
●全高1160㎜(1104㎜)
●ホイールベース2330㎜
●トレッド前後とも1300㎜
●最低地上高155㎜
●室内長720㎜
●室内幅1430㎜
●室内高950㎜
●車両重量1120㎏
●乗車定員2名
●最高速度225㎞/h
●登坂能力sinθ0.567
●最小回転半径5.0m
●エンジン型式3M型
●エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
●総排気量1988㏄
●ボア×ストローク75.0×75.0㎜
●圧縮比8.4:1
●最高出力150ps/6600rpm
●最大トルク18.0㎏-m/5000rpm
●燃料供給装置ソレックスキャブレター40PHH(ウエーバー45DCOE9)×3基
●トランスミッション型式前進5段後退1段、オールシンクロ
●変速比1速3.143/2速1.636/3速1.179/4速1.000/5速0.844/後退3.238
●最終減速比4.375
●燃料タンク容量60L
●ステアリング形式ラックアンドピニオン
●サスペンション前後ともダブルウイッシュボーン・コイル独立懸架
●ブレーキ前後ともディスク
●ホイール前後ともマグネシウム(ワイヤーホイール)
●タイヤ前後とも165HR-15
●発売当時価格238万円
( )内はボンドカーの仕様


ノスタルジックヒーロー vol.195 2019年10月号掲載(記事中の内容はすべて掲載時のものです)

Nosweb.jp 最新記事一覧へはこちらから

text:Hideaki Kataoka/片岡英明 Isao Yatsui/谷井 功

RECOMMENDED