主役を写すために屋根を切った! オープン仕様で急造されたボンドカー|トヨタ 2000GT ボンドカー 1

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ジェームス・ボンドはショーン・コネリー

トヨタとヤマハ発動機の英知を結集し、少数精鋭のメンバーで開発したスポーツカーの最高傑作、それが「トヨタ2000GT」だ。
 プロジェクトの推進役となったのは、トヨタワークスのチーム監督、河野二郎さんだった。

 ヤマハとの共同開発は東京オリンピックが開催された1964年秋に始まり、65年夏には試作第1号車が完成。
そして10月の第12回東京モーターショーに、美しいプロトタイプを出品した。


トヨタ2000GT

 ショーで熱い視線を浴びたトヨタ2000GTは、翌66年5月に富士スピードウェイで開催される第3回日本グランプリへの参戦を表明する。

トヨタ2000GT

 年明けからマシンの製作に取りかかったが、この時期に舞い込んできたのが、海外からの映画出演のオファーだ。申し入れがあったのは米国の映画配給会社、ユナイテッドアーティスツで、62年からアクション映画「007」シリーズを製作。世界各国でヒットさせていた。


トヨタ2000GT エンブレム

 ご存じのように「007」はイアン・フレミング原作のハードボイルド小説だ。主人公は英国の諜報部員、ジェームス・ボンドで、初期の作品はショーン・コネリーが演じていた。

 この主人公の愛車がボンドカーで、第4作まではアストンマーチンを使っている。5作目の「007は二度死ぬ」の舞台は日本だ。そこでプロデューサーのA.R.ブロッコリーは、日本車をボンドカーに使いたいと考えたのである。




ノスタルジックヒーロー vol.195 2019年10月号掲載(記事中の内容はすべて掲載時のものです)

text:Hideaki Kataoka/片岡英明 Isao Yatsui/谷井 功

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