LY型エンジンを探し出して240ZGに積む! 89年に手に入れてから持ち続けた目標|フェアレディ240ZG 2

この幻のLY型エンジンは現存数も少なく、ましてや完全な実働状態を維持して実力を発揮している個体は極少数。そんなLY型エンジンをプライベーターながら、完全な状態にオーバーホールして240ZGに積んで走らせているのが山梨県の一之瀬一さんだ。



今から26年前の89年に手に入れた240ZGは、前のオーナーがフルレストアを施していたため、状態はよかったという。だが、一之瀬さんには、ワークス仕様のLY型エンジンを探し出し、240ZGに搭載するという目標があった。そのため、あちこちからLY型に関する情報やパーツを集め、10年ほどかかってようやく満足できるまでのLY型エンジンに組み上げたのだ。その頃の計測では、約350psをマークしていた。


サーキット走行に合わせて、タイヤはアドバンA050を装着。サイズは前後とも225/45R16。ホイールはパナスポーツG7で、フロントが16×9J、リアが16×9.5J。前後のオーバーフェンダーは、240ZGの純正だが、もう少しワイドなタイプも準備しているそうだ。

 その後15年ほどはそのままの状態で、ここ2〜3年は走らせることも少なくなってきていた。ところが、ハコスカやS30Zに乗る友人たちが、富士スピードウェイのスポーツ走行を楽しんでいるのを見て、一念発起。LY型エンジンでサーキット走行をヤル気になった。



 ほぼ1年かけて仕上げられた240ZGは、LY型エンジンはそのままだが、ミッションにはサーキット走行で威力を発揮するホリンジャー製H6Sシーケンシャルミッションを投入。その他、エンジン冷却系、オイル潤滑系、燃料系などをサーキット仕様にリファイン。さらに、前後の足回りはアラゴスタ製車高調を投入し、前後のブレーキローターを大径化。駆動系では、シーケンシャルミッションに合わせてR32GT‐R用のプロペラシャフトを加工流用したほか、デフマントが切れてしまう症状が出たため、新たにデフマウントストッパーを製作。また、ある程度軽量化されていたボディは、リアウインドーなどを常進技研でワンオフしたアクリル製に変更することでさらに軽量化を実現した。









「240ZGのために建てた」というガレージ。ミッションを載せる工賃とリフトの購入を比べたら、リフトのほうが安かったそうだ。ガレージ内には、旋盤やフライス、ドリルなどの工作機械、サンドブラストなども設置されているため、パーツ類の製作もお手のものだ。

(続

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Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

PHOTO : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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